部屋干し研究会のはじまり

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理系エンジニアが挑む!

     部屋干し研究所

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1. はじまり

私は元々、外干し派で部屋干しすると

臭くなるイメージを持っていました。

それまで室内に干すだけで乾燥速度が遅く、

生乾きの臭いがして嫌いでした。

ひどい時は洗い直しをしていました。

そんな私は部屋干し派になったきっかけは

花粉症対策でのサンルーム自作です。




2. サンルームで花粉症対策

4人家族で長男だけが花粉症です。

花粉時期は目が腫れてくしゃみが大変。

この季節は部屋干しをしていましたが、

生乾きの臭いが絶えませんでした。

解決策として自分でサンルームを作って

そこで洗濯物を干すことを考えました。

サンルームって速く乾きそうですよね。

しかし、実はそうとも言えません。

意外とサンルームを作って後悔して

いる人が多いってご存知ですか?

実際に作ったサンルームがこちらです。

アルミフレームで骨格を作り、ポリカ製の

プラダンで全面に壁を作りました。

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(サンルームの製作記事はこちら)

アルミフレームでサンルームをDIY

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ルーム内温度は外気温よりも5℃程度高く、

日光もよく当たります。

これで洗濯物が乾くだろうと意気揚々で

干したところ、全く乾かない結果に…

その時は温度さえ上がれば洗濯物は乾くと

勘違いしていたので、何が起こったか

全く解らずショックでした。

乾かない原因を調べてルーム内除湿と

無風状態が悪い事を突き止めました。

この時に繰り返し実験、調査したことで

サンルームよりもはるかに速く乾かせる

方法が少しずつ解ってきました。

3. 風が与える乾燥への影響

サンルームの失敗は乾燥に与える風の

影響の重要性を教えてくれました。

これは多くの人が体感的に知ってますが、

本質的な事はあまり知られていません。

風があると洗濯物は速く乾きますが、

基本的には乾燥の原動力は湿度です。

温度を上げると乾きやすくなるのは、

飽和水蒸気量が増えて衣類から水蒸気が

蒸発しやすくなるからです。

もし温度を上げても空気中の水蒸気量が

飽和していれば乾きません。

風は蒸発を妨げる水蒸気膜を取り除き、

衣類表面で蒸発しやすくしてくれます。

この水蒸気の幕のことを境膜と言います。

つまり洗濯物は本来速く乾燥できるが、

表面にある境膜のせいで蒸発が

抑えられている状態になっています。

実はここがポイントです。

乾燥のマクロ的な原理は水蒸気圧ですが、

ミクロ的な境膜が大きく影響しています。

サンルームで温度が上昇、湿度も低下し、

蒸発する原動力が高まったにも関わらず、

除湿不足と無風状態により境膜が厚くなり

蒸発が抑えられてしまったのです。

4. 新たな乾燥方法との出会い

サンルーム内に扇風機を置いてところ、

速く乾くようになりました。

しかし扇風機から離れた洗濯物には

風が当たらずにあまり乾きません。

そこで思い出したのがイカの天気干しです。

漁港に行くとよく見かけますが、

イカを干してモーターで回転させています。

もし同じ事が洗濯物でも出来たら、

干す場所によらず均一に乾かせるのでは?

と考えました。

そこで同様な乾燥スタンドを自分で作って

みようと考えました。

モーターやベアリングを使えばできますが、

制御回路も含めてコストが高くなります。

しかも安全性も考える必要があります。

過負荷になって火災を起こしたり、

人にぶつかってケガをさせるような事が

あってはいけません。

そんな事を悩んでいた時、サンルームの

実験中に面白い光景が目に入りました。

当時、タオルをパラソルタイプの干し竿に

干して扇風機を当てていましたが、

その風でタオルがゆっくり回り出しました。

そこで動力と回転子を分離した

回転式乾燥スタンドを思いつきました。

ちょうどDIYの材料としてよく利用する

アルミパイプに回転機能を付ける部品が

あったのでそれを使って試作しました。

すると、驚くほど速く乾きます。

季節や天候、温度、湿度など異なる日に

色々試すことで実測データを収集。

それらを解析することで乾燥時間の

予想もできるようになりました。

部屋干しは奥深く、工夫次第で乾き方が

全く違うことを身を持って体験しました。

もっと部屋干しで速く乾かしたい!

これが私の原点で現在も調査しています。

5. さいごに

変なこだわりかもしれませんが、

部屋干しは本当に工夫次第で変わります。

最近では浴室乾燥機や乾燥機付き洗濯機、

室内の乾燥機や除湿器など様々な

家電がたくさん販売されています。

しかし私に言わせると、

これらは基本、不要です。

確かにこれらを使えば速く乾かす

ことができますが、

その分、費用がかかっています。

こんなものを使わずに同等以上の

乾かし方はあります。

ここでは多少マニアックな内容も

含まれますが、それ以上に実際の

調査結果を基に話をしています。

漠然とした一般的な話は極力避けて

具体的な記事を心がけています。

そのため皆さんの興味ある内容が

見つかれば幸いですね。

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(目次)

1. 部屋干し研究所のはじまり

  「何故、部屋干しなの??」

 私がよく聞かれる質問ですが、

 ここでは部屋干しにこだわりはじめた

 理由を紹介します。

2. みんなの部屋干し実態調査結果

  大学の部屋干し実態調査結果から

 家庭での部屋干し状況を考えます。

 納得のいく研究結果ですよ。

3. 気になる部屋干しの電気代は?

  部屋干し方法によって電気代が

 10倍以上も違ってくる!?

 実測も含めて計算しています。

4. 部屋干しの法則

  温度と湿度で洗濯物が乾くと

 思っていませんか?

 実は他に重要な秘密が隠されてます。

5. 部屋干しの適した環境とは?

 部屋干しは干す環境によって乾き方が

 大きく異なります。

 ドアの開閉1つで全く乾かないことも!?

 どのような環境が適切かを実測データを

 使って紹介しています。

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