(2018/10/12)
取付けたいカーテンの構想を2パターン考えてみました。
・パターン1
ここでは床と天井縁の間にアルミパイプφ43を突っ張って固定し、
そこに梁となるアルミパイプWを連結しています。
そしてカーテンはこのアルミパイプWに取付けてスライドするようにします。
ちょうど天井部分に木枠があるため、そこは強いと思います。
アルミパイプの突っ張りは突っ張り棒と違って相当力が強く、薄い板ではたわませたり
割ったりします。
そのためパイプの両端には厚み10mm程度のゴムシートを当てた方がいいですね。
パイプの図面はこのようになります。
パイプの長さは4mまでなので梁となるパイプWの距離をある程度測る必要があります。
柱パイプの方は問題ありません。
柱パイプの下にアジャスターが付いています。
これはボルトになっていて、この部分をどれくらいパイプの中にねじ込むかで高さを
変更することができます。
梁はパイプWという円状のパイプが2個並んだものを選んでいます。
4mのスパンに5kgほどのカーテンを掛けると普通のパイプでは20mm以上たわみます。
しかしこのパイプは縦に並んだ方向の曲げ強度が強く、2mm程度のたわみです。
梁を固定するコネクタにも下から補強を追加することで接合強度を確保できます。
問題はパイプWにカーテンをどのように掛けるかです。
パイプWはこのような断面をしています。
これが入るリングが100均にあれば、クリップを使ったカーテンが簡単に作れます。
(参考記事:https://www.frame-diy.com/2018/05/17/post-15864/)
・パターン2
こちらは壁に直接アルミパイプφ43を突っ張って固定して、
そこにカーテンを掛ける構想です。
ただしこちらには心配事があります。
まず突っ張る壁ですが、十分な強度がないため強く突っ張れないと思います。
さらにこのパイプのたわみ量は5mmほどで、もし斜めにずれたりすると落下の
可能性があります。
そのため私的にはあまりオススメな方法ではありません。
このような構想で如何でしょうか?
(2018/1015)
縦の突っ張りは天井の強度次第で強く固定できますが、
戴いた写真の天井だとあまり強く押せないかもしれません。
そこで次のような構造を考えてみました。
突っ張り柱パイプの下には転倒防止用の足を取り付けて、パイプ上にアジャスターを取付けて
天井を押し上げる構造です。
ベーススタンドという部品もアクサリー部品でありますが、
値段が高くなるのであえてパイプで足を作っています。
柱から足がでるので少し邪魔になりますが、転倒しなくなると思われます。
この構造だと突っ張らなくても大丈夫かもしれませんが、
梁が4mと長いため突っ張って動かないようにする方が安全だと思います。
縦の突っ張りは天井と床材の硬さによりますが、そこそこ強いです。
最近、自転車を掛けるラックを縦の突っ張りパイプで作りましたが、
ずれることは全くありません。
自転車の重量は約10kgほどあるので重さにも十分耐えれています。
(参考:https://www.frame-diy.com/2018/09/23/post-29883/)
(2018/10/15)
4mのパイプWを2mのつなぎ合わせにしてみました。
こちらでも十分な強度が得られています。
具体的な寸法をどのようにしましょうか?
こちらが図面上の寸法です。
(各パイプの寸法)
・柱パイプ(φ43) L=2240mm
・梁パイプ(φ28W) L=2000mm 2本
・足パイプ(φ28) L=500mm
柱パイプについて、アジャスターやゴムシート等の長さを加味しなければなりません。
そのため床から天井までの距離から100mm短くしたものが柱パイプの長さになります。
梁パイプについて、横幅の長さが重要であればパイプとコネクタ、それに柱の厚みを
考慮した寸法を計算する必要があります。
もし横幅に余裕があればこのままL=2000mmを2本で大丈夫です。
足パイプについて、近くを通る際に邪魔にならず柱パイプが倒れなければ大丈夫です。
私の感覚的にはL=300~500mmあれば十分かなと思います。
また費用ですが、パイプの長さによって若干は変わりますが2万円前後になるかと思います。
(正確な費用はメーカに見積もり依頼しないと確定しません)
(2018/11/4)
全体の組図及び部品の使用場所です。
左半分しか部品名を入れていませんが、右側も全く同じになっています。
物がかなり大きいので2人以上で作業された方がよいかもしれません。
部品の組立ては基本的に六角レンチで行えますが、アジャスター(SFK-934)の調整のみ
レンチまたはスパナを使用します。
参考までに私が考えた組立方法を紹介します。
実際に作ったわけではないので、もし作業されていてより作業性がよい方法があれば
そちらで組み立てて下さい。
(手順1)柱を組み立てる。
先に2本の柱を組み立てます。
こちらは組立て後に自立するので4mの梁を通す時に作業が楽になります。
まずは’GFF-200 L=2240’の片端に’GFN-E05’と’SFK-934’を取り付けます。
’GFF-200 L=2240’に’GFN-E05’を差し込んでハンマーなどでたたいて圧入して下さい。
その後、’SFK-934’のネジ部分を差し込んで下さい。
この時、出来るだけネジを奥まで差し込んで仮組み時に天井に当たらないようにして下さい。
この部分の作り方はこちらで詳しく紹介しています。
次に4本の足を組み立てます。
’GFF-000 L=400’の片端に’GFA-400’をはめ込みます。
アルミパイプはそのままだとエッジがあるので足が接触して怪我をする恐れがあります。
そのためこのキャップを付けて保護します。
次にもう片端に’GFJ-200’をはめ込み、それを’GFF-200 L=2240’の端に取付けます。
’GFJ-200’が’GFF-000’にはめ込みにくい場合はボルトを少し緩めて下さい。
逆に’GFF-200’に固定するときはボルトを締めこんで下さい。
その作業を4本全て行って下さい。
最後に’GFJ-A15A’を4か所取り付ければ柱の完成です。
同じ作業を繰り返して柱を2本完成させて下さい。
(手順2)4m梁を作る
次は’GFF-003 L=2000’ 2本を’GFJ-A17’を使って連結します。
まずは’GFJ-A17’のボルトを少し緩めて’GFF-003’のパイプの中にそれぞれ2個挿入します。
そしてもう1本の’GFF-003’を’GFJ-A17’に取付けてボルトを締めこめば完成です。
(手順3)4m梁を柱に取付ける
最後にこの4m梁を両柱の間に入れて固定します。
かなり距離があるので一気に柱の上に固定するよりもまずは低い場所に取付けて、
その後で上にずらす方が作業がしやすいかもしれません。
(手順2)で作った4mの梁の両端に’GFJ-012’を取り付けます。
そして’GFJ-012’を柱の’GFF-200’の適当な位置にはめ込んでボルトを締めて固定します。
ここが作業的には一人で難しいので二人以上で作られた方がいいかもしれません。
この状態で垂幕を作りたい場所まで移動させて、柱のアジャスタ’SFK-934’を
伸ばして柱を固定します。
この際に滑るようであればゴムシートを入れられてもいいかもしれません。
また天井板が弱くてたわむようであれば当て木などを入れて押付力を面で受ける
ようにして下さい。
この突っ張りはかなり強いので締め込みには注意して下さい。
柱が固定できれば4m梁 ’GFF-003’を上にずらします。
’GFJ-012’のボルトを少し緩めればパイプのレールに沿って上下に自由に動かせます。
垂幕を掛けた状態でも上下に動かせると思うのでちょうどいい位置まで動かして下さい。
最後に梁’GFF-003’と柱’GFF-200’の間に’GFJ-B80’を入れて固定すれば完成です。
もし組立て時に困った事やわからない事がありましたらいつでもご連絡下さい。