1. はじめに
積雪対策 を兼ねて急勾配屋根自転車置き場を
G-funとポリカ板で制作しました。
こちらは北海道で使用するため積雪が残らず
すぐに滑り落ちるように作りました。
G-funを使えばこのように屋根の角度を
自由に作ることができます。
フレームDIYラボではアルミフレームやG-funを
使ったものづくりをサポートしています。
今回はG-funを利用した急勾配屋根を持つ
自転車置き場です。
ここではアルミフレームやパイプ（G-fun）を
使ったDIYを紹介していますが、
オンライン共同DIYも行なっています。
これはアルミフレームやパイプのDIYを
一緒に協力しながら行う活動です。
アルミフレームやパイプはとても便利な材料で
木材にはない優れた特性がありますが、
普段身近にないため使い方がわからない
という欠点があります。
そこでアルミフレームやパイプの使い方や選定、
設計などをアドバイスしながら初めての人でも
安心してDIYできるようにするものです。
これまでの共同DIY事例はこちらで見れます。
アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。
今回は北海道のHさんと一緒に制作しました。
この地域は積雪が多く屋根に雪が残らない
ことがポイントです。
そのため屋根の角度を45°の急勾配にします。
一般的な金具では角度調整が困難ですが、
G-funを使えば好きな角度で作れます。
今回はこのDIYを紹介します。
2. 相談内容
こちらがHさんからいただいた相談内容です。
ブログ見て連絡してみました。
サイクルハウスが雪と風で壊れてしまった為、
自転車小屋を作りた
場所は北海道の札幌市です。
玄関フードの横の小さなスペースに
作りたいのですが、耐雪など不
北海道の事例などありますでしょうか？
又、お願いするとなった際は
どのくらいの期間がかかりますでしょ
自転車置き場の相談も数多くいただきます。
自転車置き場を作る際は2つの方法があります。
1つはアルミフレームを使う方法です。
屋根材にポリカ板を使用できるので、
見た目が良くなります。
玄関などの人目に付く場所はオススメです。
もう1つはG-funを使う方法です。
こちらは波板と合わせやすいので
費用を抑えて作ることができます。
また部品の種類が多いため色んな形が作れます。
今回は急勾配屋根のためG-funを使用します。
さらに玄関横に設置するためポリカ板を併用し
見た目も良くします。
3. 積雪対策 急勾配屋根
3.1 積雪対策 急勾配屋根 材料
今回使用する材料はG-funです。
G-funはアルミ製パイプでホームセンターでも
購入できるようになりました。
キャスターなどのアクセサリ部品も充実で
組み合わせるだけで作れます。
家庭DIYで利用する金属パイプにイレクターパイプがあります。アルミパイプも同様な用途で利用できますが、イレクターパイプよりも優れた特徴がいくつもあります。ここではイレクターパイプとの比較やアルミパイプの種類について、詳しく紹介しています。
屋根の傾斜を急勾配にするためには
角度を自由に調整できる機構が必要です。
G-funには角度調整できる部品が揃っていて
それを組み合わせるだけで作れます。
G-funで自転車置き場の枠組みを作り
そこに屋根材と壁材を固定します。
屋根材は波板、壁材にはポリカ製プラダンを
使用します。
G-funは形状が丸いため平板の取付が困難です。
そこでフラットバー付きG-funを使用します。
G-funにはパイプ形状だけでなく、
様々な形状が用意されているので用途に
応じて選ぶことができます。
3.2 積雪対策 急勾配屋根 設計
G-funの設計は専用のCADソフトで行えます。
これを使えばmm単位で設計でき、
部品の干渉など事前に確認できます。
CADソフトは２０２５年よりapdXのみと
なっています。
こちらがHさんと一緒に考えたCADです。
屋根の勾配を45度まで傾けました。
かなり急勾配の屋根です。
柱部分は独立基礎で地中に埋めて固定します。
アルミは木材と異なりコンクリートで固めて
使う事もできるので基礎を作りやすいです。
屋根材はG-funに沿って波板を取り付けます。
ちょうど波板の山とG-funのサイズが近いため
そのまま載せて固定できます。
プラダンを固定する壁部分はフラットバー付き
G-funで作ります。
プラダンを面で貼り付けることができます。
このように形状が異なるG-funどうしも
連結して使用することが可能です。
3.3 積雪対策 急勾配屋根 組立
CAD設計が終わると部品を手配します。
材料はメーカーで切断してくれるので、
自分で加工する必要はありません。
また送料無料で全国に配送してくれるので、
長い材料の運搬も楽ちんです。
G-funの組み立ては六角レンチでボルトを
締めるだけの簡単作業です。
もし失敗してもボルトを緩めれば外せるので
繰り返しやり直すことができます。
そのため初めて使用する人にも安心です。
そして完成した自転車置き場がこちらです。
Hさんは初めてG-funを触りましたが、
設計通りの仕上がりになっています。
壁材にプラダンを使用しているので
スッキリした見た目になっています。
ポリカ製プラダンはコスパに優れた材料で
サイドパネルなどにもよく利用します。
実物を見ると屋根がかなり急勾配ですね。
九州に住んでいる私には珍しいです。
これで屋根に雪が積もることなく
自転車を保管できるようになりました。
その後、Ｈさんに冬場の状況を聞いたところ
無事に使えたようでよかったです。
お久しぶりです。
壊れる事無く問題無く使えてます。
屋根を45度にしたおかげで雪もあまり
積もってません。
去年がかなり大雪でそれに比べると今年は
そこまで降ってはいない
それでも耐えれそうな感じです。
4. さいごに
積雪対策として急勾配屋根の自転車置き場を
制作しました。
屋根の角度を45度にして積雪を減らしました。
材料はG-funと波板、プラダンです。
G-funには角度を調整できる部品があるので、
このようなDIYに最適です。
部品を選んで組み合わせるだけで作れます。
角度も現地で簡単に調整できます。
特に北海道のような積雪が多い地域では
急勾配屋根が良いかもしれませんね。
もし子供の自転車などが雪に埋まって
悲しい気持ちになる場合は
試しに作ってみて下さい。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。
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