(共同DIY)ステップワゴンに車中泊用フラットベッドを自作

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0


1. はじめに

フレームDIYラボではアルミフレームやアルミパイプを使ったDIYを紹介していますが、

興味がある人と一緒にLINK YOUR DESIGNという共同DIYも行なっています。

これは実際にアルミフレームやパイプを使ったDIYを一緒に協力しながら行う活動です。

アルミフレームやアルミパイプはとても便利な材料で木材にはない優れた特性がありますが、

普段身近にないため使い方がわからないという欠点があります。

そこでアルミフレームやアルミパイプの使い方や選定、設計などをアドバイスしながら

初めての人でも安心してDIYできるようにするものです。

これまで行なってきた共同DIYの様子はこちらから見る事ができます。


(共同DIYサポート事例集)

アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。


今回の相談者は静岡県にお住まいのIさんでステップワゴンに車中泊ベッドを

DIYしたいという内容です。


突然ですが、私達も車中泊をしながら旅を楽しんでおり、

今回車中泊用に車でこだわりのフラットベッドを作成したいと考えております。

何せアルミフレームの使用は初めてなもので、お力をお借りしたいと願っておりますが、

可能でしょうか。

ご縁がありましたらどうぞよろしくお願いします。


車を乗り換えられて車中泊を始められたようですが、

やはり寝心地がイマイチなのでフラットベッドをDIYしたいという事でした。

私も経験ありますが、クッションなどで隙間を埋めても違和感が残って背中が痛くなります。

やはりフラットベッドは車中泊の必需品ですね。

こちらがIさんと一緒に作ったステップワゴン用車中泊ベッドです。

やはり車内が広く、完全なフラットベッドが完成しています。

これだけ広いと大人二人でも快適な睡眠ができそうです。

今回はこのステップワゴン用車中泊フラットベッドのDIYを紹介します。




2.  ステップワゴン用車中泊ベットのDIY構想

まずはIさんにどのようなベットを望まれているか教えてもらいます。

相談を重ねた結果、Iさんが描かれたこのスケッチの車中泊ベッドを作ることになりました。

ピンクのラインはベッド部分で3枚の板から作ります。

ステップワゴン車中泊ベットは2、3列目シート部分に作り、運転席はそのままです。

この方がすぐに車を動かせたり、就寝時もベッドができているのでとても楽です。

3列目シートは倒したままでベットを常設し、2列目はすぐにシートを起こせるにします。

将来、お子さんが出来た時にベビーシートを載せて置けるようにするためです。

そのため2列目と3列目でベット板を分離して、2列目はなるべく簡単な取付方法にします。

また2列目と3列目ベットで段差ができないようにベッド足は高さ調整ができるようにします。

3. ステップワゴン用車中泊ベットのDIY設計

3.1 ステップワゴン用車中泊ベットの材料

ベットの材料にはアルミフレームとアルミパイプを使用します。

アルミフレームやパイプは企業や工場などでは一般的によく使われる材料ですが、

家庭DIYで見ることはあまりありません。

いずれもアルミで出来ており、錆びずに強度もあるため使い勝手の良い材料です。


(家庭DIYで利用できるアルミ材料)

 家庭DIYで主に使用される材料は木材で金属を使われることはあまりありません。それは金属が使いにくい、加工が難しいという誤った印象があるためです。しかしアルミ材料は加工性がよく、水に濡れても錆びず、軽くて強いというとても便利な性質があります。ここでは簡単に利用できるアルミ材料を紹介します。

(アルミパイプの特徴)

 家庭DIYで利用する金属パイプにイレクターパイプがあります。アルミパイプも同様な用途で利用できますが、イレクターパイプよりも優れた特徴がいくつもあります。ここではイレクターパイプとの比較やアルミパイプの種類について、詳しく紹介しています。


3列目ベットは普段固定されているためアルミフレームで作ります。

アルミフレームは強度があり板を取り付けやすい特長があります。

しかしながら組立、分解には六角レンチが必要で若干作業が必要となります。

これに対し2列目ベットは取り外しを簡単にするためアルミパイプを使います。

アルミパイプは工具を使わず組立、分解することができるからです。

このように用途に合わせて材料をうまく利用する事で快適なベットを作ることができます。

2列目と3列目のベットの境界には幅の広いフレームを使って両方の板を固定します。

こうすれば2枚のベットには段差ができません。

3.2 ステップワゴン用車中泊ベットの設計

次は具体的に設計を行います。

Iさんから車内の寸法を計測してもらい、それを元にフレームやパイプ長さを決めていきます。

車内で最も高い場所は倒した2列目シートになるので、そこにベッド板の高さを合わせます。

突起部分など障がいになりそうな場所を計測してもらい、

それを交すようにベッド足やフレームを配置します。

またアルミフレームやアルミパイプはメーカから専用の3D CADが提供されており、

自分で設計することができます。

これを使う事で作る前にどのような構造になるかを様々な角度から見る事ができます。

このCADについてはこちらで詳しく動画を使って紹介しています。


フレーム、パイプの3DCAD設計)

アルミフレームやアルミパイプには専用の3DCADが無料で提供されています。そのためこれを使えば作る前に色んな角度から見ることが可能となり、設計ミスが少なくなります。さらに部品の長さや種類、数なども自動で計算してくれるので部品手配ミスや加工ミスも低減することができます。


こちらがIさんと一緒に考えたステップワゴン 車中泊ベットの設計図です。

3D CADでは登録された材料しか描けないためベット板はありません。

そのためベットの枠組みだけの図面となっています。

まず3列目は30mmサイズのアルミフレームを使いました。

ベット足の部分はアルミパイプを使い、高さ調整用のアジャスターを取り付けています。

またこれらの足はフレームに沿って自由に動かすことができます。

中央付近のフレームには30×60mmサイズを使っています。

このフレームには溝が2本あり、2列目と3列目のベット板を載せてそれぞれ固定できます。

これで2枚の板の継ぎ目は段さや違和感がなく作ることができます。

2列目の前方側にはアルミフレームとパイプを両方使っています。

ベット板にアルミフレームを固定して、

そのフレームの反対側にアルミパイプでベット足を作っています。

そしてパイプ端部にアジャスターを取り付けて、高さ調整を行います。

車内寸法を完全に計測するのは難しいため、調整部分を作っておけば安心です。

また2列目ベットを外すときはアルミパイプとフレームを分解してベット板を外せばOKです。

パイプとフレームはノブ付きボルトで固定されているので手で緩めるだけで分解できます。

2列目ベット板の中央付近はフレームを入れておらずベッド板で連結しています。

これは分解作業を優先させたためです。

ただし強度は低下するのでもし使っていて不安を感じることがあれば

後から追加することにしました。

4. ステップワゴン 車中泊ベットの製作

設計が終わればこの図面の部品リストをメーカに渡して手配します。

今回の費用は約2万円でした。

メーカに手配すれば自宅まで部品を無料で届けてくれます。

ただIさんはアルミフレームを初めて扱われるため私の方で組図を作ってお渡しします。

アルミフレームやパイプの組立作業はとても簡単で初めて触る人でもすぐにできます。

この作業性の良さとCADによるお互いの意思疎通ができるからこそ、

共同DIYは成り立っています。


(アルミフレームの組立て方法)

 アルミフレームやアルミパイプの組立ては六角ボルトを締めこむだけの簡単作業です。六角レンチ1本あれば全てを組み立てることができます。ウチの小学2年生の子供でもこの通り。誰が作っても同じように組みあがるので技術が要らず、初めての方やDIYしない人も安心して利用できます。


そしてIさんが作られたステップワゴン 車中泊ベットがこちらになります。

車中がとても広く、完全なるフラットヘッドが完成しています!

ベットの高さを調整して、ベット下に衣装ケースが2個入るようになっています。

アジャスターを付けておくとこのような調整ができるためおススメです。

2列目はシートを倒してその上にベッド板が載るような形です。

ここが最も高くなるため、ここでベッド高さを合せました。

3列目ベット板は1枚板で2列目ベット板は2枚の板で作られています。

片方のシートだけを起こしてベビーシートを設置し、

もう片方はそのままベットにしておくそうです。

また板の間に隙間がありますが、ここは配線を通したりベット下からの空調を送るためです。

色々と工夫されて作られていますね。

このように自分の車中泊ライフに合わせてベットをアレンジできるのがDIYの醍醐味です。

この自由度は市販品では手に入りません。

私の車中泊ベットよりも快適そうなベットに仕上げられました。

5. さいごに

ステップワゴンに車中泊用フラットベットをDIYは如何だったでしょうか?

車中泊にはフラットヘッドは必需品でこれがあると快適さが全然違います。

ステップワゴンであれば市販品のベットもありますが、

仕様は決まっているので自分が望むアレンジはできません。

しかしDIYすれば車種問わず自分の車中泊スタイルに合ったベットが手に入ります。

この時、アルミフレームやアルミパイプは車中泊ベットの材料に最適です。

ベッド足の位置や高さ調整ができたり、板の取り外しも簡単に行えます。

もしこれから車中泊を検討されておる方にはオススメの材料なので、

興味がありましたら是非チャレンジしてみて下さい。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。


アルミフレームやパイプを使ったDIYを一緒にしてみませんか?

 DIYする時間や工具がない

 普段DIYをしないので自信がない

そんな方にも安心で手間がかからず欲しい物が手に入る共同DIYです。

一人で考えるよりも複数人で考えた方がよりいいアイデアも生まれます。

まず設計や構想は御自分で考えて欲しいものをイメージしてください。

もし自分で加工から組み立てまでされる方は必要に応じてアドバイスを致しますし、

手間な部品手配や加工をしたくない方はこちらで実施して組み立てる状態の部品を

お送りすることもできます。

初めて使う材料で不安な方も安心してチャレンジすることができますよ。

気に入った物が見つからない場合は試してみては如何でしょうか?

サポートやアドバイスは無料で実施しているためできる事、できない事があります。

詳しいサポート内容や進め方はこちらで説明しています。

Link Your Design

これまでのサポート事例はこちら。

 「サポート事例集

より詳しくアルミフレームやアルミパイプを知りたい方は動画で実物を使った説明や

実際にDIYしている様子を見ることができます。

フレームキャンパス





これまで「Link Your Design」ではアルミフレームやアルミパイプを使った

車中泊ベッドやトノカバーなどを一緒にDIYしてきました。

その内容はこちらから見れますので、よかったらご覧ください。


(4人家族で楽しむ!アルファード車中泊用2段ベッドをDIY)

家族4人で楽しめるアルファード車中泊用2段ベッドをアルミパイプを使って共同DIYしました。子供2人が上段、両親が下段で寝ることができます。走行中は3列目シートにベッドを収納して就寝するときに組立てられるように作りました。これから家族で楽しい思い出を作って欲しいですね。

(ホンダフリードに車中泊で便利な車載テーブルをDIY)

ホンダフリードに車中泊でも使える車載テーブルをアルミパイプでDIYしました。テーブルの高さを調整できて、スライドテーブルも付いています。電子レンジや重い荷物を載せられるように15kg以上の耐荷重もあります。就寝する際はテーブルの下に足を伸ばせるためとても快適に利用できます。

(コースターに車中泊用2段ベッドを共同DIY)

トヨタ製コースターの車中に2段ベッドを共同DIYしました。大人が寝るベッドなのでベッド自体の強度と車中での固定強度が必要となります。更に通路を遮るようにベッドを設置するため、通行できるような仕組みも必要です。そこでアルミフレームを使って強度があって通行可能なベッドを作っています。

(キャンターのフラットベッドを共同DIY)

大阪在住のMさんからキャンターで車中泊できるフラットベッドを製作したいとの相談がありました。そこでアルミパイプとパーティクルボードで折りたたみ式のベッドを共同DIYしました。Mさんに車内寸法を計測してもらい私がベッドを設計します。途中、パイプが長すぎる問題が発生しましたが、パイプの加工方法をお知らせすることで解決して無事にベッドが完成です。

(モビリオの車中泊用ベッドを作ろう)

私は子供と一緒に車中泊するのが趣味です。これまでも色んな場所へ行ってきました。しかし子供が大きくなり車中で寝るのが難しくなってきたので、アルミフレームを使ってフラットベッドを作りました。このスペースがあれば子供二人連れての車中泊も全然大丈夫です。

(スズキアルトに2mの車中泊ベッドをDIY)

スズキアルトに2mの長さがある車中泊用フラットベッドをアルミフレームでDIYしています。このベッドは共同DIYで私が設計や加工を担当し、離れて住む友人が車中で組立てを実施しました。アルミフレームは設計や加工に経験が必要なものの、組立てはとても簡単で誰でもすぐにできます。

(キャンター トノカバーを共同DIY)

アルミフレームを使ってキャンターの荷台にトノカバーを共同DIYしました。カバー材にはアルミ縞板を使い、その枠組みをアルミフレームで作ります。カバーは左右に羽のように開き、ダンパーを使って開けた状態で保持できるようにしました。こんなカッコいいカバーをDIYで作れるから驚きです。

(軽トラのトノカバーを共同DIY)

仙台市在住のKさんから「LINK YOUR DESIGN」よりお問い合わせいただいた軽トラのトノカバーをアルミフレームを使って共同DIYしました。Kさんにカバーの取付方法や寸法の確認をお願いし、私が設計、部品選定を行うことで希望されるトノカバーが完成!一人で作るよりも良いものができますよ。


スポンサーリンク
adsense2