1. はじめに
爬虫類ケージ をアルミフレームやアクリルで
自作DIYしたので紹介します。
ここではアルミフレームやアルミパイプを
使ったDIYを紹介していますが、
オンライン共同DIYも行なっています。
これはアルミフレームやパイプのDIYを
一緒に協力しながら行う活動です。
アルミフレームやパイプはとても便利な材料で
木材にはない優れた特性がありますが、
普段身近にないため使い方がわからない
という欠点があります。
そこでアルミフレームやパイプの使い方や選定、
設計などをアドバイスしながら初めての人でも
安心してDIYできるようにするものです。
これまでの共同DIY事例はこちらで見れます。
アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。
今回の相談者は熊本県のKさんです。
アルミフレームを利用して爬虫類大型ケージを
自作DIYしました。
幅1600、奥行き700、高さ1200mmと
非常に大きなサイズのケージになっており、
飼育されているのは大型の蛇です。
爬虫類ケージは1Fと2Fに分かれた2層構造で
自由に行き来できるようになっています。
1Fには1500×600×450mmの水槽があり、
2Fには土や木が置かれています。
天板は通気性のためステンレスメッシュです。
前面は透明アクリル板の引き戸になっており、
側面や裏面はアルミ複合板を取付けました。
引き戸の動作はこちらからご覧いただけます。
アルミフレームで枠組みを作って、
そこに種々のパネル材を取付けた構造で
自分の好きなサイズのケージが作れます。
またこちらの概要は動画でも紹介しています。
また爬虫類ケージの作り方や費用計算など
こちらの記事で詳しくまとめています。
アルミフレームを使って爬虫類用ケージをDIYする方法を詳しく説明しています。DIYに不慣れな方でもオーダーメイド感覚で自由なレイアウトのケージを作ることができます。ここでは製作の流れやポイント、費用計算などを具体例を挙げて説明しています。
2. オリジナル爬虫類ケージ が欲しい
こちらがKさんからいただいた相談です。
初めまして熊本に住むKと申します。
現在ペット
その子のケージを自作したいと考え
そしてネットで情報収集していたところ
このブログを
蛇が大型になること、水槽を中にいれて
湿気にも強いことを考えると
お力添えしていただければ幸いです。
こちらがKさんからいただいたスケッチ図です。
まずは構想をスケッチなどで教えてもらい、
それを少しずつ具体化して完成を目指します。
これまで水槽台を作った事がありますが、
爬虫類ケージは初めてです。
さらに私には爬虫類に関する知識は皆無です。
しかし私の持つアルミフレームの知識と
Kさんの持つ知識を掛け合わせて希望通りの
爬虫類ケージを目指します。
これが共同DIYのスタイルです。
アルミフレームはアクリル板などの板材が
取り付けやすく作りやすいかもしれません。
枠組みを使ってアクリル板やアルミ複合板を
取り付けて囲ったり扉を作る事はできます。
ただ注意点として防水性はないので
水槽のような使い方はできません。
3. 爬虫類ケージ 製作過程
3.1 爬虫類ケージ 材料はアルミフレーム
使用する材料はアルミフレームです。
アルミフレームは企業や工場などでは
一般的によく使われる材料ですが、
家庭DIYで見ることはあまりありません。
アルミは錆びずに強度もあるため
大変使い勝手の良い材料です。
アルミフレームは断面サイズで分類されており、(15×15mm)から(100×100mm)まで幅広いラインナップとなっています。断面形状も正方形だけでなく、長方形もあります。そのため用途に応じて使い分けが可能で、例えばカーポートから小さな棚まで幅広いDIYに適応できます。フレームサイズと一緒にブラケットなどの部品もそのサイズ専用となるので注意が必要です。
メーカではアルミフレームの他にアクリル板や
ステンレスメッシュなど付随する部品も
一緒に販売されています。
ケージ裏面のカバーにはアルミ複合板、
天板はケージ内換気用にステンレスメッシュ、
2F底板は水分を流すステンレスメッシュ、
前面扉には観賞のためアクリル板引き戸など
それぞれに適した材料を配置します。
板材はフレーム外側に取り付ける外張り式と
フレーム溝に入れるはめ込み式があります。
今回は全て外張り式にしました。
アルミフレームはポリカ板と相性が良くてとてもマッチします。ポリカ板をアルミフレームに取付ける方法には2通りあり、それぞれ特徴があります。また取付方法によってアルミフレームの組立方法や構造も少し異なります。そのため事前にどのような造りにするか考えることが大切です。
このようにアルミフレームは他の様々な材料と
組み合わせて使う事ができるので
幅広いDIYへの応用が可能となります。
構想が決まれば次は具体的に設計します。
3.2 爬虫類ケージ 3DCADで設計する
設計は専用の3D CADで行います。
メーカから提供されているCADで誰でも
自由に使用することができます。
部品の干渉や間違いも事前に確認できるので
大変便利です。
アルミフレームやアルミパイプには専用の3DCADが無料で提供されています。そのためこれを使えば作る前に色んな角度から見ることが可能となり、設計ミスが少なくなります。さらに部品の長さや種類、数なども自動で計算してくれるので部品手配ミスや加工ミスも低減することができます。
こちらがKさんと一緒に考えたCAD図です。
材料はアルミフレーム30mmサイズです。
幅1600、奥行き700、高さ1200mmと
非常に大きなサイズになっており、
ケージの中には大型水槽が設置されます。
このケージは1F部分と2F部分からできていて、
ステンレスメッシュで半分仕切られています。
2Fには土や木材を置いて寝床にします。
そして1Fの水槽から自由に行き来できます。
1F床面は合板を貼ってそこに水槽を載せます。
水槽はW1500、D600、H450mmです。
1F部分周りには特にカバーをしませんが、
水槽とケージの隙間から外に出ないように
部分的にアルミ複合板を取り付けます。
2Fの前面はケージ内へのアクセス部分で
ここは全面アクリル板の引き戸にしました。
5mm厚のアクリル板を2枚使って
左右どちらにも開放できるようにします。
この引き戸部品もメーカ純正品なので
選んで簡単に作る事ができます。
ただ鍵はないのでKさんが準備します。
2F裏面や側面はアルミ複合板を取付けます。
天板はステンレスメッシュにして
ケージ内の通気性を確保します。
これがKさんがこだわって考えられた
オリジナルの爬虫類ケージです。
複雑そうに見えますがほとんどメーカ部品で
設計や部品調達がとても簡単です。
Kさんが別途用意される部品は合板や水槽、
鍵、内装品になります。
組立てる前にここまで形ができていると
細かない寸法や部品干渉を事前確認でき
安心して製作することができます。
これがCAD設計の良い所です。
CAD設計が終わると次は部品を手配して
組み立てます。
3.3 爬虫類ケージ 部品を組み立てる
CAD設計が終わると部品を手配します。
事前にCAD設計していれば既に指定サイズに
メーカで加工して部品を届けてくれるので
組み立てるだけで作れます。
面倒な材料の加工をほとんど行うことなく
自分だけのオリジナルケージが作れるので
普段DIYしない人でも安心です。
またこれだけの材料を輸送しても
送料無料なので有難いですね。
ただKさんは初めてアルミフレームを触るため
部品をどこに使うかすぐにはわかりません。
そこで私の方で組図を作ってお渡しします。
組立説明書のようなものでこれを見ながら
組立作業を行ってもらいました。
アルミフレームの組立はブラケットという
部品でフレームどうしを連結するものです。
六角レンチでボルトを締めるだけの作業で
初めてでもすぐに扱えます。
アルミフレームやアルミパイプの組立ては六角ボルトを締めこむだけの簡単作業です。六角レンチ1本あれば全てを組み立てることができます。ウチの小学2年生の子供でもこの通り。誰が作っても同じように組みあがるので技術が要らず、初めての方やDIYしない人も安心して利用できます。
そしてついに爬虫類ケージの完成です。
Kさんのイメージ通りに完成しました。
1Fには既に水槽が設置されていますが、
他の内装はこれからの状態です。
大きな水槽なので組立て時に設置しないと
後からでは設置できません。
引き戸はアクリル板で背面や側面には
黒色のアルミ複合板を使用しました。
アルミ複合板は3種類のカラーが使えるので
自分のテイストに合わせて選べます。
天板にはステンレスメッシュ、
1Fと2Fの仕切り板にはステンレスメッシュを
使っています。
水槽とケージの間に100mm程の隙間があり、
約200mmの複合板を取付けてふさいでいます。
Kさんのこだわりが詰まった
爬虫類ケージが完成しました。
4. 爬虫類ケージ にお引越し
完成したゲージの内装を整えて
ペットの蛇をお引越しさせました。
1Fの水槽は青くライティングされています。
2Fには土や木を置いた寝床が作られています。
私は専門外で詳しい内容はわかりませんが、
実際の様子を見た時は驚きました。
水族館や動物園にある観賞用のゲージと
同じ仕上がりになっています。
これが自宅にあるのが凄いですね。
前面はアクリル板にこだわったお陰で
1、2Fの中の様子を遮るものがほとんどなく、
余す事なく観賞する事ができます。
水槽の中で泳いでいる様子や木の陰で
寝ている様子など見れて楽しそうですね。
最後にこの爬虫類ケージの費用ですが、
アルミフレーム部材一式で約10万円です。
ここにはアルミ複合板やアクリル板、
ステンレスメッシュなど板材は含まれますが、
内装の材料や水槽などは含まれていません。
Kさんもこのケージの仕上がりに
とても満足していただけました。
これからもペットとの楽しい日々を
過ごしていただきたいですね。
5. さいごに
アルミフレームで爬虫類ケージの自作DIYは
如何だったかでしょうか?
今回は蛇用の大型ケージが完成しました。
同じようにトカゲや鳥など色んなペットの
ケージが作れると思います。
設計は自由なのでどんな寸法でも作れます。
例えば3階建ての縦に高いケージや
逆に横に広いゲージなども製作可能です。
しかもアルミは水に濡れても錆びないので
湿気や水分も大丈夫です。
汚れた場合は水洗いすることもできます。
ただこのケージに防水性はありません。
水槽の代わりに利用することはできません。
あくまで飼育ケージとして用途になります。
DIYだと一般的に木材を使ったケージが
イメージされますが、
市販品に引けを取らないアルミ製のケージも
自分の思い通りに作ることが可能です。
3D CADを使って様々な材料を選び
もはや専門店のようなことがオンラインで
できるようになっています。
アルミフレームやパイプは組立作業がとても
簡単ですぐに誰でもできますが、
部品が多く材料選定や設計に経験が必要です。
その部品選定や設計に関する部分を一緒に
行いサポートすることで、
誰でもDIYが楽しめるようにしています。
オンラインにより日本全国の方と一緒に
フレーム、パイプDIYを進めています。
もし興味がありましたら
是非チャレンジしてみて下さい。
チャレンジすることで自分の可能性を
広げることができます。
フレームDIYラボでは皆さんのそんな挑戦を
これからも応援していきます。
アルミフレームやパイプを使ったDIYを
一緒にしてみませんか?
DIYする時間や工具がない
普段DIYをしないので自信がない
そんな方にも安心で手間がかからず
欲しい物が手に入るオンライン共同DIYです。
一人で考えるよりも複数人で考えた方が
よりいいアイデアも生まれます。
まず設計や構想は御自分で考えて
欲しいものをイメージしてください。
もし自分で加工から組み立てまでされる方は
必要に応じてアドバイスを致しますし、
手間な部品手配や加工をしたくない方は
こちらで設計して組み立てる状態の部品を
お送りすることもできます。
初めて使う材料で不安な方も安心して
チャレンジすることができますよ。
気に入った物が見つからない場合は
試してみては如何でしょうか?
詳しいサポート内容や進め方は
こちらで説明しています。
またこの材料を簡単に入手したい人向けの
サービスも実施しています。
1日以内にSUS社製商品のお見積りを
提出しています。
ホームセンターで入手できない部品も
こちらだと簡単に入手できます。
これまでのサポート事例はこちら。
「サポート事例集」
より詳しくアルミフレームやアルミパイプを
知りたい方は動画で実物を使った説明や
DIYしている様子を見ることができます。
これまで製作したペットに関するDIY事例です。
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