1. はじめに
玄関収納ラック をアルミパイプを使って
自作DIYしました。
ここではアルミフレームやアルミパイプを
使ったDIYを紹介していますが、
オンライン共同DIYも行なっています。
これはアルミフレームやパイプのDIYを
一緒に協力しながら行う活動です。
アルミフレームやパイプはとても便利な材料で
木材にはない優れた特性がありますが、
普段身近にないため使い方がわからない
という欠点があります。
そこでアルミフレームやパイプの使い方や選定、
設計などをアドバイスしながら初めての人でも
安心してDIYできるようにするものです。
これまでの共同DIY事例はこちらで見れます。
アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方とオンラインで一緒にDIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこでオンラインDIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。
今回のご相談は神奈川県在住Yさんです。
このたび初めてDIYにチャレンジされます。
Yさんが作られた玄関収納ラックはこちらです。
玄関の空きスペースにピッタリ収まっていて
かなりの収納量があります。
前面は3カ所扉になっていて使いやすく、
また閉じると中の様子は見えません。
そのため見た目はとてもスマートです。
これをはじめてのDIYで作られたのが驚きです。
ラックの中には棚やハンガー掛けなど
自分で好きにレイアウト可能です。
もしこの収納ラックを全て木材で作ると
加工が多く扉も3カ所あるため難しいです。
正直私でも全て木材だと上手く作れません。
しかしアルミパイプを使えば本体や扉を
簡単に作ることができ、
木材は一部だけなので不慣れでも安心です。
しかもアルミパイブは失敗しても分解して
何度でもやり直せるので安心ですね。
扉の高さや棚板の位置なども簡単に
調整することができます。
ちょっとしたスペースでも有効的に
活かすこともできます。
こちらは東京都の方と一緒に作った
玄関収納ラックです。
約400mmの隙間を上手く利用して
収納ラックを作りました。
収納量が多く扉を閉めると中の様子が
見えないため外観を損ないません。
アルミパイプφ19mmを利用しているので
さらにコンパクトに作れました。
しかもこれらの部品はCADで設計されて
加工された状態で届くので組み立てるだけで
完成します。
この方法であれば普段DIYしない人でも
安心して取り組みると思います。
今回はこのDIYを紹介していきます。
2. Yさんの相談内容
こちらがYさんからいただいたご相談です。
2019/4/6ブログの玄関スペースの収納を
検討したいと考えています。
既製品の収納家具をやりくりしようと
考えていたのですが、
ブログを拝見しお問合せしました。
ブログスペースに対し 幅1,330、奥行500、
高さ2,600 と少し広いです。
2分割し両扉と片扉、棚は4段で
事例のようにハンガーもと思っています。
以前私が同じような玄関収納を作りましたが
その記事を読まれてご連絡いただきました。
共同DIYでもこの玄関収納ラックのご相談は
多くいただいてます。
玄関は置きたい物が多く収納が欲しい場所の1つです。そこでコートが収納できるオシャレな棚を野地板とアルミパイプでDIYしました。空いているスペースにピッタリで天井付近まで収納できます。回転するコネクタを使って扉を作ることで開閉がスムーズで野地板で中を見えにくくして生活感を抑えました。
特徴はアルミパイプを構造体に使うので
組み立てがとても簡単と言う点です。
少し苦労することは木材の取付作業です。
ただ技術的に難しい作業ではなく、
パイプの組立に比べて時間がかかるだけです。
そのためYさんのように初めてDIYする方でも
安心して作れる内容になります。
3. 玄関収納ラック DIY
3.1 玄関収納ラック の材料
使用するメイン材料はアルミパイプです。
アルミ製のパイプ材で軽くて強いため
木材に比べてコンパクトに作れます。
またパイプ種類やパーツが豊富にあるので
組み合わせれば色んなものが作れます。
家庭DIYで利用する金属パイプにイレクターパイプがあります。アルミパイプも同様な用途で利用できますが、イレクターパイプよりも優れた特徴がいくつもあります。ここではイレクターパイプとの比較やアルミパイプの種類について、詳しく紹介しています。
今回は直径28mmのパイプを使用します。
アルミパイプの最も汎用サイズで
種類や部品のラインナップが豊富です。
よりコンパクトに作りたい場合は
19mmサイズでも大丈夫です。
また扉の部分には回転コネクターを使います。
以前私もこの部品で門扉をDIYしました。
詳しくは動画で見ることができます。
3.2 玄関収納ラック の設計
アルミパイプ(G-fun)は専用の3D CADで
設計することができます。
ソフトはメーカから無料で提供されており、
誰でも自由に利用することができます。
インストール方法や簡単な使い方は
こちらの記事で紹介しています。
アルミフレームやアルミパイプには専用の3D CADが無料で提供されています。そのためこれを使えば作る前に色んな角度から見ることが可能となり、設計ミスが少なくなります。さらに部品の長さや種類、数なども自動で計算してくれるので部品手配ミスや加工ミスも低減することができます。
こちらがYさんと一緒に考えたCAD図です。
幅1.3m、高さ2.6m、奥行き0.5mと
かなり大きなサイズのラックです。
中の様子を見えなくするため扉を設けます。
扉は3枚に分割してコンパクトにします。
右の2つの扉は観音開きで左の扉は片開きです。
扉の開閉には回転コネクターを使います。
ラックの中には棚とハンガーラックを作ります。
棚の高さは作りながら調整できます。
棚板の取付部にはフラットバー付きパイプを
使用しました。
こちらは少し費用が高くなりますが
棚板の取り付けが簡単になります。
通常のパイプでも作れますが、
パイプに固定するビス打ち精度が必要です。
しかしこのフラットバー付きパイプを使えば
接着剤等でも取り付けることができます。
このようにパイプ材にも豊富な種類があり
使い分けできるので大変便利です。
3.3 玄関収納ラック の組立
CAD設計が終われば部品を手配します。
事前にCADで設計しておけばメーカーの方で
CAD図に合わせパイプを切断してくれます。
そのため自分で加工する必要がなく
組み立てるだけで完成します。
しかも送料もメーカーが負担してくれるので
長いパイプの運搬も楽ちんです。
(沖縄県や一部離島は除く)
部品の納期は1〜2週間程度です。
部品が届けば後は組み立てです。
ただYさんは初めてアルミパイプを使うので
部品の使う場所がすぐには分かりません。
そこで私の方で組図を作ってお渡しします。
共同DIYは一緒に完成させる活動なので
完成するまで互いに協力し合います。
アルミパイプの基本的な組立作業は
コネクタでパイプ同士を連結することです。
六角レンチだけボルトを締めるだけの作業で
初めての人でもすぐに慣れて使えます。
しかも間違ってもボルトを緩めれば簡単に
外せてやり直せるので安心です。
アルミフレームやアルミパイプの組立ては六角ボルトを締めこむだけの簡単作業です。六角レンチ1本あれば全てを組み立てることができます。ウチの小学2年生の子供でもこの通り。誰が作っても同じように組みあがるので技術が要らず、初めての方やDIYしない人も安心して利用できます。
これはYさんが組み立てたラック枠組みですが
ここまで非常に簡単だったそうです。
枠組みができれば後は板材を取り付けます。
Yさんが使用された板材は杉貫板です。
板材はホームセンターで調達されました。
アルミパイプと板材の接触面積は少ないので
取付の位置合わせは少しシビアになります。
この場合は事前に小さな下穴を開けて、
そこにドリルビスを打ち込むようにしています。
棚板はフラットバー付きパイプのバー部分に
載せて固定します。
そしてついに玄関収納ラックの完成です!
初めてのDIYでこれほどのラックを作れて
とても凄いと思います。
木材で作る場合、扉にヒンジを使いますが
これが難しく建て付けに苦労します。
しかしアルミパイプはそれがありません。
技術的なコツやシビアな調整が必要ありません。
ラックの中は棚板が細かく分けられていて
とても使い勝手が良さそうです。
棚のレイアウトは自分で自由に決めれます。
このようなゴルフセットを収納したり
衣類をかけたりすることもできます。
これだけたくさんの荷物が入っておきながら
扉を閉めると見た目がとてもスマートです。
玄関は家の顔なのでシンプルにしたい反面、
荷物を収納できるととても便利です。
DIYすれば玄関スペースにピッタリのラックが
作れてスペースを無駄にすることがありません。
これがDIYの良いところだと思います。
4. さいごに
玄関収納ラックをDIYしましたが
いかがだったでしょうか。
この規模のラックDIYは大変に見えますが、
アルミパイプを使うととても作りやすいです。
実際にYさんはこれが初めてのDIYでした。
棚の高さや段数などは自由に調整できて
後からでも追加することもできます。
木材のラックもオシャレでとても良いですが
初心者にはハードルが高いかもしれません。
しかしアルミパイプと板材を使ったラックだと
技術的に作りやすいと思います。
もしご自宅にこのような空いたスペースがあり
収納として利用したい場合は
検討されてみてはいかがでしょうか。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。
アルミフレームやパイプを使ったDIYを
一緒にしてみませんか?
DIYする時間や工具がない
普段DIYをしないので自信がない
そんな方にも安心で手間がかからず
欲しい物が手に入る共同DIYです。
一人で考えるよりも複数人で考えた方が
よりいいアイデアも生まれます。
まず設計や構想は御自分で考えて
欲しいものをイメージしてください。
もし自分で加工から組み立てまでされる方は
必要に応じてアドバイスを致しますし、
手間な部品手配や加工をしたくない方は
こちらで設計して組み立てる状態の部品を
お送りすることもできます。
初めて使う材料で不安な方も安心して
チャレンジすることができますよ。
気に入った物が見つからない場合は
試してみては如何でしょうか?
詳しいサポート内容や進め方は
こちらで説明しています。
これまでのサポート事例はこちら。
「サポート事例集」
詳しくアルミフレームやアルミパイプを
知りたい方は動画で実物を使った説明や
DIYしている様子を見ることができます。