アルミ土台 を使って見た目はそのままに耐久性のあるウッドデッキを作ってみました!

1.  はじめに

ウッドデッキの土台は湿気で腐食しやすく、 最も老朽化しやすい箇所です。 そこで土台部分に腐食しないアルミを使って ウッドデッキを制作しました。 約2.5×4mの広々としたデッキとなりました。             アルミは錆びることなく腐食しにくいので、 耐久性に優れたウッドデッキとなります。   ここではアルミフレームやパイプ(G-fun)を 使ったDIYを紹介していますが、 LINK YOUR DESIGNという オンライン共同DIYも行なっています。 これはアルミフレームやパイプのDIY 一緒に協力しながら行う活動です。   アルミフレームやパイプはとても便利な材料で 木材にはない優れた特性がありますが、 普段身近にないため使い方がわからない という欠点があります。   そこでアルミフレームやパイプの使い方や選定、 設計などをアドバイスしながら初めての人でも 安心してDIYできるようにするものです。   これまでの共同DIY事例はこちらで見れます。
(共同DIYサポート事例集) アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。
  この記事ではアルミフレームやG-funをもっと 総括的に説明しています。
(アルミフレーム、G-fun基本解説) アルミフレームやG-funは金属のアルミでできた角材、パイプ材です。企業や工場では一般的に使われており、最近では家庭DIY材料として注目されています。木材にない特長を有し誰でも簡単に扱えます。この記事では材料の特長から使い方、購入方法まで全般を説明しています。
  茨城県のYさんと一緒にアルミ土台を使った ウッドデッキをオンライン共同DIYしました。 床板は木材で普通のウッドデッキですが、 中はすべてアルミでできています。 そのためもしメンテナンスする場合でも 床板を張り替えるだけで大丈夫です。   アルミは作業性もよく耐久性にも優れるので ウッドデッキの土台には最適です。 この記事ではこのDIYを紹介します。  

2.  Yさんの相談内容

Yさんからいただいた相談内容です。
以前は土台を木材で作っていたのですが、 年月の経過で木が腐ってしまい シロアリも発生していた為、 今度は木材以外にしたいと思い ネットで検索していたところ、 youtubeを拝見してアルミフレームで 土台を作りたいと思い連絡させて頂きました。
  木材で作られていましたが老朽化に伴い、 新しく作り直すことにします。 今回は土台に木材を使わずアルミを使って 制作することになりました。   これまでもアルミ土台を使った ウッドデッキはいくつも作ってきました。
(ウッドデッキをアルミ角材で作ってみよう!) アルミを土台に使ったウッドデッキのDIY方法を紹介しています。アルミは錆びず耐久性に優れた材料なので木材よりも長持ちします。特に土台に使用することでウッドデッキの外観はそのままに耐久性に優れたウッドデッキを自分で作ることができます。(アルミフレームで設計した斜めのウッドデッキ)  アルミフレームを使ってを自分で設計して自作しました。四角形ではなく斜めになったウッドデッキが簡単に作れます。アルミで土台部分を組み立ててそこに床板を貼り付けました。アルミなので耐久性に優れ、アジャスターも付いているので高さや水平を微調整することもできます。
  また動画でも制作過程を見ることができます。
  アルミは水に濡れても錆びないので、 屋外でも安心して利用することができます。  

3. アルミ土台 ウッドデッキ

3.1 アルミ土台 ウッドデッキ 材料

ここでで使用する材料はアルミフレームです。 アルミフレームは企業や工場などでは 一般的によく使われる材料ですが、 家庭DIYで見ることはあまりありません。 アルミは錆びずに強度もあるため 大変使い勝手の良い材料です。
(アルミフレームの種類)  アルミフレームは断面サイズで分類されており、(15×15mm)から(100×100mm)まで幅広いラインナップとなっています。断面形状も正方形だけでなく、長方形もあります。そのため用途に応じて使い分けが可能で、例えばカーポートから小さな棚まで幅広いDIYに適応できます。フレームサイズと一緒にブラケットなどの部品もそのサイズ専用となるので注意が必要です。
  アルミ材には色んな種類の部材があります。 ここではアルミフレーム、アルミパイプ、 アルミ角材を扱っています。 ウッドデッキに適した材料はアルミ角材です。 コストや強度に優れ床板取付けも簡単です。   今回は40mmサイズを使用します。 アルミ角材の現物や使い方はこちらの動画で 見ることができます。
  アルミフレームは断面構造を持ちますが、 中空角材はパイプのように中が空っぽです。 その分、費用が安く、強度を保ちながらも 簡単に連結できる仕組みになっています。   この材料のメリットは次の点です。   ①木材の取付が簡単 アルミフレームのように表面に溝がないので、 木材を置いてそのままビス固定できます。   ②比較的安価 アルミフレームに比べて軽く、安価に 購入することができます。   ③接合方法が簡単 1つのジョイントで最大5本のアルミ角材を 簡単に連結することができます。                   このアルミ中空角材の欠点としては アルミフレームのような融通性がない点です。   連結位置を調整したり、他の部品を併用する ことが難しくなっています。 そのため、この材料を使う際は事前の調査や 設計がとても重要となります。   こちらはYさんからいただいた実測図です。                 手書きでも寸法が入っていれば大丈夫です。 この図をもとにCADを使って設計します。  

3.2 アルミ土台 ウッドデッキ 設計

アルミフレームを使ってDIYする場合、 専用の3D CADソフトが利用できます。 ソフトはメーカから無料で提供されており、 誰でも自由に利用することができます。 インストール方法や簡単な使い方は こちらの記事で紹介しています。
アルミフレームの3D CAD設計)  アルミフレームやアルミパイプには専用の3D CADが無料で提供されています。そのためこれを使えば作る前に色んな角度から見ることが可能となり、設計ミスが少なくなります。さらに部品の長さや種類、数なども自動で計算してくれるので部品手配ミスや加工ミスも低減することができます。
しかし残念ながらこのCADソフトは アルミ角材に対応していません。 そのため慣れないと寸法を間違えやすいです。 私も慣れないときは何度かミスしました。   こちらがYさんと一緒に考えた設計図です。           横幅約2.5m、奥行約4mと広々したサイズで 階段が1段あります。 これらすべてをボルトでしっかりと連結して その上から床材を貼ります。   図面の接続部にはコネクターがありますが、 CADが対応していないためそこは空欄です。   デッキ土台にはアジャスターをつけることで 上下の調整を可能としました。 これでデッキのレベル調整を行います。   このアルミ配置は変えることができないので、 使用する床板材の長さを考慮して 根太間隔を決めていきます。 後からアルミ角材を追加することが とても難しいので事前にしっかり確認します。   設計が終われば部品を調達して組み立てます。  

3.3 アルミ土台 ウッドデッキ 組立

設計が終われば部品を手配します。 事前にCADで設計しておけばメーカーで 指定の長さにフレームをカットします。 そのため部品を組み立てるだけで作れます。 しかも大量の材料でも送料無料で自宅まで メーカーが送ってくれるので有難いです。   アルミ角材は六角レンチ1本で組立可能です。 動画でも紹介していますが簡単な作業です。 ただ材料がたくさんあると部品の使用箇所が わかりにくく悩みます。 そこで私の方で組図を作ってお渡しします。 これを見れば部品を使う場所を悩まず済むので、 スムーズに作ることができます。           そして完成したウッドデッキはこちらです。 広々としたウッドデッキとなっています。                       見た目は普通のウッドデッキですが、 その内側は全てアルミでできています。 そのため土台が腐る恐れはありません。 ボルトでしっかり固定されているので グラグラする様子もありません。   このデッキであれば長く使用することができ もしメンテナンスする際は床板のみの 張り替えで済みます。   このデッキ土台のアルミに関する費用は 約10万円でした。 これ以外に板材が別途必要になります。  

3.4 アルミ土台 ウッドデッキ 感想

今回初めてアルミ角材を使われたYさんに このDIYの感想を聞いてみました。
【5段階評価】 4.5 4(やや満足)と5(大変満足)の中間 大変満足なのですが慣れない点も多く、 若干サイズ間違いもあり思ったより 苦労したところがマイナスです。   【アルミやフレームDIYラボへの感想】 アルミ材料でモノ作りは今回初めてでしたが、 フレームDIYラボでCAD図や部品表を 作ってコストダウンも頑張ってもらって、 イメージ通りのモノを作る事が出来ました。   また組立が思ったより簡単なこともあり、 プラモデルを作っている様な感じで、 楽しく作業することが出来ました。 ただ木材と違って後からの加工が難しいので、 寸法を正確にしないと修正するのが 大変だと感じました。   近所の人からも好評だったので、 機会があれば是非作ってみたいと思います。

4.さいごに

アルミ角材を土台に使ったウッドデッキを 制作しました。 ウッドデッキの弱点である土台腐食を抑えて 耐久性に優れたモノが完成しました。   またアルミ角材の組み立ても簡単で 六角レンチで組み立てることができます。 アルミは経験者向けの材料にも見えますが、 実際はDIY初心者向けの材料だと思います。   もし新たにウッドデッキを作ったり、 または作り直したりする際は、 アルミ土台を検討されてみてください。   気になる事があれば問い合わせフォームより 御連絡いただければと思います。   お問い合わせ   DIYがとても身近に感じられ、 理想なモノを手に入りますよ。   この記事が皆様の参考になれば幸いです。  
アルミフレームやパイプを使ったDIYを 一緒にしてみませんか?    DIYする時間や工具がない  普段DIYをしないので自信がない   そんな方にも安心で手間がかからず 欲しい物が手に入るオンライン共同DIYです。 一人で考えるよりも複数人で考えた方が よりいいアイデアも生まれます。   まず設計や構想は御自分で考えて 欲しいものをイメージしてください。 もし自分で加工から組み立てまでされる方は 必要に応じてアドバイスを致しますし、 手間な部品手配や加工をしたくない方は こちらで設計して組み立てる状態の部品を お送りすることもできます。   初めて使う材料で不安な方も安心して チャレンジすることができますよ。 気に入った物が見つからない場合は 試してみては如何でしょうか?   詳しいサポート内容や進め方は こちらで説明しています。   Link Your Design   またこの材料を簡単に入手したい人向けの サービスも実施しています。 1日以内にSUS社製商品のお見積り 提出しています。 ホームセンターで入手できない部品も こちらだと簡単に入手できます。  「フレームラボショップ   これまでのサポート事例はこちら。  「サポート事例集より詳しくアルミフレームやアルミパイプを 知りたい方は動画で実物を使った説明や DIYしている様子を見ることができます。フレームキャンパス
   
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