アルミで簡単!玄関のアプローチフェンスをDIY


1.  はじめに

アーネストワンの建売住宅を購入したのですが、隣家との間に仕切りフェンスがありません。

別オプションで外構を依頼すればメッシュフェンスを取り付けられますが、

あまり良いフェンスでないため何もしませんでした。

そこでアルミパイプを使って仕切りフェンスをDIYしています。

全長22mある境界を3つに分けて、それぞれ目的に応じたフェンスを作っています。

このフェンスは玄関へのアプローチとなる部分にあるため、

季節や気分によって自由に雰囲気を変えられるフェンスを作ります。




2.  住宅フェンスの概要

隣家との境界は22mでこれを3つの区間に分けてそれぞれにフェンスをDIYしました。

3つの区間でそれぞれフェンスの目的が異なるため、必要に応じて仕様を変更しています。

① 目隠しフェンス

両家の庭が接するフェンスでここでは互いの目線が気にならないことが必要です。

そのためプライベートが確保できる高さ1.8m、幅8mの目隠しフェンスとしています。

ここで重要なのは目線を隠しながらも風圧に負けない強度を確保することです。


(野地板とアルミパイプで目隠しフェンスをDIY)

野地板とアルミパイプを使って高さ1.8m、幅8mの目隠しフェンスをDIYしました。独立基礎を作ってそこにアルミパイプを建てて塗装した野地板を貼り付けます。板の貼り方を工夫したことで目線が隠れて風が抜けるフェンスとなっています。しかも製作費用はナント5万円以下!?


② 仕切りフェンス

両家の建屋のちょうど中間にある仕切りフェンスです。

ここは玄関から庭に向かうときに通る程度でプライバシー的なものは必要ありません。

また建屋に挟まれているため横からの強風もなく強度も必要ありません。

そのためコストを抑えて時間をかけずに簡単に作れる高さ1m、幅8mの

仕切りフェンスを作りました。


(超簡単、8mのウッド仕切りフェンスをDIY)

住宅間を仕切るフェンスをアルミパイプと野地板でDIY。基礎から作り、8mのフェンスが2~3日で作れる簡単なもので費用も2万円以下と超お得です。ウッドフェンスなので雰囲気もあり、鉢を掛けてもよく似合います。長い距離のフェンスが必要な場合や初めてフェンス作りに挑戦する人にはオススメのフェンスです。


③ 玄関アプローチフェンス

住宅に接する道路から玄関まで続く部分で玄関までのアプローチの役目も果たします。

高さ1m、幅6mのフェンスで気分や季節によって飾り付けできるようにしています。

今回はこの部分のフェンスのDIYを紹介します。

3. 玄関アプローチフェンスの構想

このフェンスでは緑や花、植物などの飾り付けやウェルカムボードの取り付けが

簡単に行えるような自由度を持ったフェンスにしています。

また100均のワイヤーネットを組み合わせることでシンプルなメッシュフェンスも

作ることができます。

このフェンスの主な材料はアルミパイプです。

アルミパイプは耐候性に優れていて雨風に曝されても錆びることはありません。

これまでテラス屋根やサンルーム、ロードバイク車庫など作ってきました。

屋外のDIYで使う材料にはとても適しています。


(アルミパイプの特徴)

 家庭DIYで利用する金属パイプにイレクターパイプがあります。アルミパイプも同様な用途で利用できますが、イレクターパイプよりも優れた特徴がいくつもあります。ここではイレクターパイプとの比較やアルミパイプの種類について、詳しく紹介しています。


このフェンスでは木材を使用せずにアルミパイプと100均部品だけで作っています。

アルミパイプは100均部品と相性がいいため色んな物を組み合わせることができます。

また元々ある境界ブロックは1段しかないため、その上にもう1段ブロックを積み上げて

アルミパイプの基礎とします。




4. 玄関アプローチフェンスの作り方

玄関アプローチフェンスは①基礎作り、②フェンスの組立て、固定、③飾り付け

順序で製作しました。

4.1 基礎作り

アーネストワンの建売住宅では隣家との間にコンクリートブロックが

1段敷設されているだけです。

そこで新たにコンクリートブロックを既存ブロックの上に1段積み上げて

その穴にパイプをモルタルで固定して基礎を作ります。

ブロック1段分の基礎ですが、手で揺すった程度ではビクともしません。

ただし鉄筋を入れている訳ではないので風圧を受けないようにしてください。

作り方は仕切りフェンスと同じ方法であるためそちらをご覧ください。

(超簡単、8mのウッド仕切りフェンスをDIY)

4.2 フェンスの組立て

フェンスは事前に6m分を組み立てて、その後コンクリートブロックに取付固定します。

アルミパイプはコネクタと呼ばれる部品で簡単に連結することができます。

コネクタには用途に応じて様々な種類が用意されています。


(アルミパイプのコネクタ)

 アルミパイプどうしを連結する部品がコネクタです。コネクタにはたくさんの種類があり、連結方向も直角、水平、クロスなど様々な用途に利用できるようになっています。またパイプに沿って動いたり、パイプを軸に回転したりという可動できるコネクタもあります。これを利用すればDIYの幅が広がりますよ。 


まずは所定の長さにアルミパイプを切断します。

アルミパイプ L=1000mm  7本

アルミパイプ L=4000mm  1本

アルミパイプ L=2000mm  1本

アルミパイプは定尺で4mとなっているので4mと2mをつなぎ合わせて6mにします。

このようなつなぎ合わせるコネクタも用意されています。

アルミパイプの切断は100均にある金切ノコギリで簡単に切断可能です。


(アルミフレームの加工方法)

 アルミフレームは木材よりも強度があるので同じ耐久性の物でもコンパクトに作れます。その反面、木材に比べて加工が少し大変で木材ほど簡単に切断できません。そこで様々な工作機やハンドソーで実際に切断して比較しました。その結果、特別な工作機は必要なく簡単に入手できるもので加工できました。


次に準備したアルミパイプをコネクタで連結してフェンスを組み立てます。

コンクリートブロックの穴位置に合わせて約1mピッチで柱を立てるようにしました。

組立ては六角レンチでボルトを締めるだけでコネクタとパイプが連結できます。

とても簡単でこのフェンスでも一人で十分組立てできます。

この作業性の良さがアルミパイプの大きなメリットの1つです。


(アルミパイプの組立て方法)

 アルミフレームやアルミパイプの組立ては六角ボルトを締めこむだけの簡単作業です。六角レンチ1本あれば全てを組み立てることができます。ウチの小学2年生の子供でもこの通り。誰が作っても同じように組みあがるので技術が要らず、初めての方やDIYしない人も安心して利用できます。


組立てたフェンスをコンクリートブロックに入れてモルタルで固定すればOKです。

モルタルを入れるときもフェンスが斜めに倒れないように各柱にコネクタを付けて

ちょっとした足にすれば自立するので作業がとても楽になります。


4.3 フェンスの飾り付け

フェンスとしてはこれでもOKですが、せっかくなのでこれに飾り付けをしてみます。

アルミパイプは後から部品を取り付けることができるので簡単にアレンジできます。

ここではウェルカムボード、メッシュ、緑の飾り付けを行ってみます。

4.3.1 ウェルカムボード

これは単純に野地板を使ったボードを作ってみます。

まずは塗装した野地板を適当な長さに切断して3枚のボードを作ります。

塗装は目隠しフェンスなどで使った余りを使ったので茶色です。

そこに白いスプレーで文字を入れてみます。

まずはパソコンで文字をプリントアウトしてそれをクリアファイルに挟みます。

そしてペンで文字をなぞって文字の枠をファイルに書き写します。

次にデザインカッターで文字を切り抜いてマスクを作りました。

最後にこれを野地板の上に置いてスプレーすればボードの出来あがり。

ボードには穴を開けて100均で購入したリングを通してつなげます。

最後にアルミパイプにリングを通せば完成です。

「WELCOME」はいいとして、その後の「FRAME HOUSE」は何?って感じですが(笑)

4.3.2 メッシュフェンス

一般的な仕切りフェンスはメッシュフェンスですね。

でもこれを100均のワイヤネットで自由に作ることもできます。

まずはアルミパイプで作った柵に別のアルミパイプを取り付けます。

このパイプは扁平パイプで断面が円形でなく、半円状になっています。

ここにナットを入れることで色んな部品を簡単にボルトで固定することができます。

100均からワイヤーネットとステンレスプレートを購入します。

そしてワイヤーネットを扁平パイプに並べてその上からステンレスプレートで押さえて

ボルトで固定すれば完成です。

ウェルカムボードに合わせて茶色のワイヤーネットにしてみました。

たった数百円でこのようなメッシュフェンスを作ることができます。

4.3.3 飾り付け

玄関周りに緑がなく殺風景なのでフェンスに緑を飾り付けしてみます。

これは先ほどのメッシュフェンスの応用で同じように扁平パイプを取り付けて

そこにワイヤーネットを固定します。

後はこのネットに飾り付けをすればOKです。

鉢なども置けますが、こまめに世話をするタイプでないのでとりあえず100均の

ディスプレイ用の植物を飾りました。

緑の壁や葉っぱを作ってみましたが、この手のことはあまりセンスがなくて

他の人のようにキレイにはできませんね・・・

ただアルミパイプを使ったフェンスにはこのようなアレンジが簡単にできるので

色んなフェンスを一年中楽しむことができます。

5. さいごに

アルミパイプを使った玄関アプローチフェンスのDIYは如何だったでしょうか?

業者に外構を依頼するとしっかりしたフェンスができるものの、

アレンジすることができないので常にずっとそのフェンスのままです。

しかし自分で作れば季節や年数に応じて自分でアレンジを変えることができます。

しかも費用もDIYすれば驚くほど安く作ることができます。

このフェンスの製作費用は基礎コンクリートブロックやアルミパイプ、100均部品を

全て合わせて15,000円程度です。

幅6m、高さ1mのフェンスとしては安く出来上がったと思います。

これで住宅の境界フェンス22m分が全て完成です。

初めてセメントを使ってモルタルを作ったり、基礎ブロックを積んだりしましたが、

思った以上に簡単にできました。

作り終えた感想としては、意外にフェンスはDIY向きだと思います。

とにかく業者に外構を依頼したときよりも費用が圧倒的に安くなります。

22mの境界フェンスの総費用は目隠しフェンスがあるにも関わらず10万円以下です。

アーネストワンの建売住宅は最低限の設備しかない分、とても安くなっています。

高い費用をかけて業者に外構工事を依頼すると何だかもったいない気がします。

同じように思われる方には是非オススメなのでチャレンジしてみは如何ですか?

またもし一人で作ることに不安を感じられるかたは「LINK YOUR DESIGN」という

共同DIYも行っているので気軽に御相談ください。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。


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またこれまでのサポート事例はこちら。

 サポート事例集



これまでアルミパイプやアルミフレームで製作した作品はこちらです。


(クローゼットを自由にアレンジ!収納ハンガーラックをDIY)

アーネストワン建売住宅の寝室にあるクローゼットは広いものの棚やハンガーラックはありません。そこでアルミパイプで自由にアレンジできる収納ラックをDIYしました。アルミパイプを床と天井で突っ張って固定し、色んな収納棚やックを自由自在に作ることができます。

(キッチンの壁収納を製作)

 アルミフレームを使ってキッチンに壁収納を作りました。壁を傷付ける事なく、アルミフレームを突っ張り棒のように固定して他の部品を組み立てていきます。アルミは燃えないので火の回りで使っても安心。しかも100均部品を利用したからくりがあります。右の写真でテーブルがありますが、どこか判りますか?

(脱衣所にコンパクトな収納棚製作)

 住んでいる家の洗面室がとても狭く、家族4人分の着替えや洗剤などを置く収納場所がありません。そこでアルミフレームを使って洗濯機の上やちょっとしたスペースを有効的に利用できる収納棚を作りました。市販品の棚だとどうしても無駄なスペースが出来ますが、自分で設計して作れば最適。しかも100均を利用して費用も抑えました。

(3万円台で作れるテラス屋根)

 住んでいる賃貸住宅には軒や屋根がなく、洗濯物を干したり自転車を雨から避ける場所がありません。そこでアルミパイプを使って幅4mもあるテラス屋根を作りました。特徴は壁を傷付けたりコンクリートを使用せずにいつでも元に戻せること、目隠し壁まで取り付けても費用は4万円台という点です。

(洗濯物を干すサンルームをDIY)

 うちでは何故か長男だけが花粉症です。そのため花粉の季節になると目を赤く腫らして微熱が出るので辛いです。そこで洗濯物を干すためのサンルームをアルミフレームで作ってみました。大きな扉も付けて布団も干せます。ところがサンルーム内の温度は確かに上がりましたが、洗濯物が乾かない!?そこにはサンルームの落とし穴がありました。

(賃貸でキッチン目隠しカーテンをDIY

 今の賃貸部屋は間取りがとても悪く、リビングに入る扉を開けるとキッチンが全部見えてしまいます。キレイな時は問題ありませんが、そうでないと大変。そこでキッチンを丸ごと囲う目隠しカーテンをアルミパイプで作りました。パイプを突っ張り棒のように使えば、どんな場所にでもカーテンや壁、扉を作ることができますよ。

回転式乾燥スタンドをDIY

 サンルームで検討した経験をもとに、部屋干しでもあっという間に乾かせる回転式乾燥スタンドを自作DIYしました。扇風機の風を当てると洗濯物がくるくる回転して万遍なく均一に乾かすことができます。蒸発した水蒸気も効率よく排出し、扇風機だけで乾くので電気代も10円程度で済みますよ。

(パントリーに収納棚をDIY

 高さ2mもあるパントリーには据付の棚がありません。そこで収納棚を作り、上の空間まで無駄なく利用できるようにします。ただ問題はここが賃貸住宅であること。そのため壁に直接ビスや釘は使えません。そこでパイプを突っ張り棒のようにして固定することで10kgの米袋を載せてもビクともしない棚にしました。

(キッチンに可動式物置き台をDIY)

 キッチンで食器洗いや料理をしているときにちょっとした物置き台が欲しくなります。例えばタブレットで動画を見たり、ボウルや野菜などの材料をちょっとだけ置くなど。そんなときに便利な可動式物置き台をアルミパイプでDIYしました。この台はスライドして自由に動かせるので作業する場所でいつも使えます。

(狭いキッチンシンクを整理スペースDIY)

 賃貸住宅のキッチンのシンク回りが狭くて作業がとてもやりずらい。食洗機が付いておらず食器カゴを使ってますが、これがシンクの上で場所を取ります。そこで食器カゴをシンクタンクの上に置ける台をアルミフレームでDIYします。水にぬれても錆びない材料なので水回りにピッタリです。

(突っ張り棒を使わない目隠しカーテンDIY)

 突っ張り棒を使わずに外れない目隠しカーテンを洗面室にDIYしました。アルミパイプを使えば簡単にしかも強力なカーテンをどこでも作ることができます。パイプ径もφ28mmと細いため場所を取らず見た目もシンプルです。使う工具も六角レンチ程度で1時間程度で作れる簡単DIYとなっています。

(可変式2段ハンガーラックをDIY)

空いたスペースにぴったりのハンガーラックをアルミパイプでDIYしました。このラックは2段式になっていて、それぞれ高さを自由に変更することができます。上段は長男の服、下段は次男の服を掛けています。自分の好きなサイズで作れて子供の成長に合わせて簡単に調整できます。

(ロードバイクの保管車庫をDIY)

屋外でしっかり保管できるロードバイクの車庫をアルミフレームでDIYしました。ショーケースのように完全に覆った車庫で雨風が一切入りません。出し入れが簡単なように複数の扉が付いており、この中でメンテナンスもできます。鍵を付けることもできるので防犯対策にもなりますよ。

(モビリオの車中泊用ベッドを作ろう)

私は子供と一緒に車中泊するのが趣味です。これまでも色んな場所へ行ってきました。しかし子供が大きくなり車中で寝るのが難しくなってきたので、アルミフレームを使ってフラットベッドを作りました。このスペースがあれば子供二人連れての車中泊も全然大丈夫です。


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