1. はじめに
ハンコン スタンドをフレーム、パイプで
自作してレーシングゲームのコックピットを
DIYしたので紹介します。
海外などではSimRigとも呼ばれますね。
ここではアルミフレームやアルミパイプを
使ったDIYを紹介していますが、
オンライン共同DIYも行なっています。
これはアルミフレームやパイプのDIYを
一緒に協力しながら行う活動です。
アルミフレームやパイプはとても便利な材料で
木材にはない優れた特性がありますが、
普段身近にないため使い方がわからない
という欠点があります。
そこでアルミフレームやパイプの使い方や選定、
設計などをアドバイスしながら初めての人でも
安心してDIYできるようにするものです。
これまでの共同DIY事例はこちらで見れます。
アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。
今回はフレームやパイプを使ってハンコン、
シート、ディスプレーなど取付けた
コックピットDIYを紹介します。
これらはボルトで固定できるので簡単に
外れることはありません。
DIYなので自由に設計できるため
自分に合ったコックピットが作れます。
(アルミフレーム コックピット)
手作りの王道であるアルミフレームを使った
コックピットです。
市販品や他サイトでもよく見かけます。
(アルミパイプ コックピット)
珍しいパイプ材を使ったコックピットです。
コストを抑えて作ることができます。
また他にも色んなコックピットを共同DIYして
いますので、よかったらご覧ください。
レーシング シミュレータコックピットをアルミフレームやパイプで自作DIYした事例を紹介します。ここでは3つの事例を紹介しますが、全て形状が異なりそれぞれのこだわりが詰まったものです。市販品では得られない満足感が得られると思います。普段DIYしない人でも作れるような方法です。
2. アルミフレームとパイプの特徴
アルミは鉄により軽く、木材より強度があり
コンパクトで剛性があるDIYに適しています。
ここではアルミフレームとパイプを扱っており、
それぞの特徴についてまずは紹介します。
アルミフレームとはアルミ製の角材で
企業などでは一般的によく使われる材料です。
アルミフレームは断面サイズで分類されており、(15×15mm)から(100×100mm)まで幅広いラインナップとなっています。断面形状も正方形だけでなく、長方形もあります。そのため用途に応じて使い分けが可能で、例えばカーポートから小さな棚まで幅広いDIYに適応できます。フレームサイズと一緒にブラケットなどの部品もそのサイズ専用となるので注意が必要です。
アルミフレームの特徴は高い剛性です。
フレーム同士をブラケットと呼ばれる部品で
直角に連結して形を作ります。
連結強度が強く、同じサイズでもパイプ材より
強度があるため筐体の安定感が得られます。
フレームサイズもたくさん種類があるので
好きなサイズに合わせて選ぶことができます。
ディスプレイやシートの取り付けも簡単です。
フレームの溝にナットを入れてボルトを使って
固定することで簡単に取り付けできます。
欠点は角度の微調整と作業性です。
基本は材料を直角に連結して組み立てますが
パイプ材に比べて少し時間がかかります。
角度調整はブラケットを工夫して行いますが
微調整が少ししづらくなっています。
またアルミパイプに比べて単価が高く、
パイプに比べて2割ほどコストアップします。
アルミパイプとはアルミ製のパイプ材で
様々な形状が用意されています。
家庭DIYで利用する金属パイプにイレクターパイプがあります。アルミパイプも同様な用途で利用できますが、イレクターパイプよりも優れた特徴がいくつもあります。ここではイレクターパイプとの比較やアルミパイプの種類について、詳しく紹介しています。
特徴は自由度の高さと作業性の良さです。
角度を自由に調整したりスライドさせたり
回転させたりといった動く機能を
取り入れることができます。
そのため細かい調整ができるので自分に合う
サイズや形に微調整することができます。
ディスプレイやシートの取付も簡単です。
取付用の部品を使えばボルトで固定できます。
またコストが安いというのも魅力ですね。
欠点はアルミフレームよりも剛性が弱いので
もしフレームと同じ強度にする場合は
パイプのサイズを太くする必要があります。
またアルミフレームとアルミパイプは
併用して使うこともできます。
例えば剛性が必要な枠組みはフレームで作って
内装部分をパイプで作ると言うこともできます。
さらに木材やアルミ板、パンチングメタル等
他材料も設計して取り入れることが可能です。
今回紹介する事例でもメラニンボードや
パンチングメタルをシートに使用します。
必要に応じて切断や穴あけ加工も依頼でき、
実作業は組立作業のみで作れます。
このような設計は専用の3D CADを使って
誰でも自由で行えます。
部品の干渉や間違いも事前に確認できます。
誰でもCADで設計して製作できる、
そんな可能性が広がったDIYを楽しめます。
アルミフレームやアルミパイプには専用の3DCADが無料で提供されています。そのためこれを使えば作る前に色んな角度から見ることが可能となり、設計ミスが少なくなります。さらに部品の長さや種類、数なども自動で計算してくれるので部品手配ミスや加工ミスも低減することができます。
またアルミフレームやパイプの組立作業は
そのほとんどが六角レンチでボルトを
締めるだけの作業になります。
自分で切断や加工する必要がありません。
そのため初めての人でも扱いやすい材料と
なっています。
アルミフレームやアルミパイプの組立ては六角ボルトを締めこむだけの簡単作業です。六角レンチ1本あれば全てを組み立てることができます。ウチの小学2年生の子供でもこの通り。誰が作っても同じように組みあがるので技術が要らず、初めての方やDIYしない人も安心して利用できます。
このように設計から部品調達、部品加工まで
全てメーカで行えるため、誰でも簡単に
アルミフレームやアルミパイプを使って
自分だけの専用レーシングコックピットを
高いレベルで作ることができます。
3. ハンコン +アルミフレーム コックピット
ハンコンとアルミフレームを組み合わせて
コックピットを自作した事例を紹介します。
こちらは栃木県のIさんと作った事例です。
元々別サイトで情報を入手、検討されて
相談戴きました。
アルミフレームは40mmサイズをベースとし、
かなりしっかりしたコックピットです。
こちらはIさんのこだわりが詰まっています。
① 3画面仕様で臨場感がある
② ハンコンはCSL DD搭載対応
③ 分解可能で移動ができる
④ 乗り降りが楽な開放型設計
⑤ 振動対策用エアークッション搭載
⑥ 高強度で安定感を重視
完成した様子を見た時にはとても驚きました。
自動車教習所にあるシミュレータのような
仕上がりとなっています。
フレームにはシルバーとブラックの
2色がありますが、両方併用することで
見た目のアクセントを付けられました。
場所によってフレームサイズ40×80mmを
使用しているため高い剛性となっています。
これだと3画面取付も十分可能です。
またシートの荷重を面で受けて分散させ
エアークッションの効果を上げるために
メラニンボードをシート裏に取付けました。
これもアルミフレームと一緒に設計して
オーダーできます。
こちらはCAD設計図(参考図)になります。
今回の設計は他サイトから引用されましたが、
自分でアレンジして作ることも可能です。
またペダルやステアリング、ハンコン部など
操作性に関する部分には角度を付けています。
ブラケットを上手く利用することで
このような調整も可能となります。
自分のアイデアを詰まったコックピットで
レースをすると楽しいのでしょうね。
アルミフレームを使えば色んなハンコンで
自分専用コックピットをDIYできます。
Iさんのコックピットは専門的なこだわりが
満載でここだけでは紹介しきれず、
別の記事でまた取り上げます。
例えばハンコンをT500RSからCSL DDに
変更した際の構造や操作性、体感など
詳しくまとめます。
4. ハンコン +アルミパイプ コックピット
次はアルミパイプを使ったコックピットです。
こちらもこだわりの逸品です。
相談者は千葉県のKさんです。
連絡をいただきました。
このコックピットは大枠を高強度パイプで
作っており、そこに色んな装備品が
取付けられています。
ディスプレーやハンコン、シフト、
スピーカー、ディスプレーアームなど
多くの部品を取付けたコックピットです。
(写真ではまだスピーカーが未実装)
ハンコンの横にはシフトを取付けて
位置は自由に調整できます。
ペダル部分も傾きや距離を自由に調整でき、
自分にフィットさせることができます。
ディスプレイにはアームを取付けて、
角度や位置を調整できるようにしました。
パイプにも色んな種類があり、直接ボルトを
取付けできるタイプを選んでいます。
こちらはコックピットの3D CAD図です。
かなり細かなところまで2人で考えて
設計しました。
強度が必要な大枠は2本のパイプ間に
プレートが付いた高強度パイプを使います。
向かって左側のシフトを置く部分は
ちゃんと傾きも調整できます。
ペダル角度も調整可能です。
アルミパイプはこのような調整機構が作り易く
自分の感覚を重視される方にはオススメです。
今回シートは重機用シートを応用されており、
下にはパンチングメタルを取付けました。
この穴を利用してシートをボルトで固定する
ことができます。
このような金属板の加工や取付部品など
全て一緒に準備することができます。
5. さいごに
アルミフレーム、アルミパイプを使った
コックピットDIYは如何だったでしょうか?
内容を見てもらうとわかるように
作り手によって全く仕様が異なります。
つまり自分の好きに作ることができます。
ハンコンもボルト取付が使えるものであれば
どんなものでも使用可能です。
注意したいのはどちらの材料が優れていると
いうことではなく、
どちらの特徴を利用するかということです。
いずれも材料もそれぞれ特徴があり、
作りたいものに適した材料を選べます。
例えばコストや作業性重視であればパイプ、
剛性や安定感重視であればフレームなど
自分の理想に合うように材料を選びます。
またフレームとパイプは併用可能です。
例えば強度が必要な大枠をフレームで作り、
自由度が必用な内装部分をパイプで作る、
そんなことも可能です。
これらのDIYは決して慣れた人しか作れない
ものではありません。
IさんもKさんもこの材料を使われるのは
今回が初めてでした。
アルミフレームやパイプは組立作業がとても
簡単ですぐに誰でもできますが、
部品が多く材料選定や設計に経験が必要です。
その部品選定や設計に関する部分を一緒に
行いサポートすることで、
誰でもDIYが楽しめるようにしています。
オンラインにより日本全国の方と一緒に
フレーム、パイプDIYを進めています。
もし興味がありましたら
是非チャレンジしてみて下さい。
アルミフレームは見慣れない材料なので
わからなかったり行き詰ることもあります。
しかし一緒に協力してDIYすることで
問題を解決して進むことができます。
チャレンジすることでDIYの可能性を
広げることができます。
フレームDIYラボでは皆さんのそんな挑戦を
これからも応援していきます。
フレームDIYラボについて詳しく知りたい方は
運営者プロフィールや活動実績などを
こちらから見ることができます。
フレームDIYラボのプロフィールや活動内容、実績などを紹介しています。2016年10月からスタートし、当初は自分で作ったものを紹介するサイトでした。しかしアルミを使ったDIYの需要が多く、今ではオンラインによる共同DIY活動がメインです。アルミフレームやパイプに興味がある方は是非ご覧ください。
アルミフレームやパイプを使ったDIYを
一緒にしてみませんか?
DIYする時間や工具がない
普段DIYをしないので自信がない
そんな方にも安心で手間がかからず
欲しい物が手に入るオンライン共同DIYです。
一人で考えるよりも複数人で考えた方が
よりいいアイデアも生まれます。
まず設計や構想は御自分で考えて
欲しいものをイメージしてください。
もし自分で加工から組み立てまでされる方は
必要に応じてアドバイスを致しますし、
手間な部品手配や加工をしたくない方は
こちらで設計して組み立てる状態の部品を
お送りすることもできます。
初めて使う材料で不安な方も安心して
チャレンジすることができますよ。
気に入った物が見つからない場合は
試してみては如何でしょうか?
詳しいサポート内容や進め方は
こちらで説明しています。
またこの材料を簡単に入手したい人向けの
サービスも実施しています。
1日以内にSUS社製商品のお見積りを
提出しています。
ホームセンターで入手できない部品も
こちらだと簡単に入手できます。
これまでのサポート事例はこちら。
「サポート事例集」
より詳しくアルミフレームやアルミパイプを
知りたい方は動画で実物を使った説明や
DIYしている様子を見ることができます。