玄関にコートが収納できるオシャレな棚をDIY


1.  はじめに

玄関は家の顔ともいえる場所ですが、意外と物にあふれやすい場所でもあります。

例えば、家族全員分の靴や傘たて、コート、掃除用の道具や子供の遊具など

あると便利なのでついつい玄関に置いてしまいます。

自宅はアーネストワン住宅ですが、備え付けのシューズラックや棚があるものの、

棚が小さいためコートやバッグ、子供の遊具などは収納できません。

まだ子供が小さいためサッカーボールやキックボードなどの遊具を玄関に置いていますが、

今は玄関のシューズラックの横のスペースにそのまま置いているだけです。

しかしこれでは見た目が悪く、さらに上着やコートを掛けることはできません。

この空いたスペースにピッタリ合う大きい棚を市販品で探してはみたものの、

適切な物はありませんでした。

市販の棚は寸法が決まっているので今あるスペースに置こうとすると、

どうしても無駄なスペースができてしまいます。

そこでこの空いたスペースにピッタリ合う大きな玄関収納棚をDIYしようと思います。

またこちらは動画でも見ることができます。

2.  玄関収納棚のイメージ

玄関は住宅の顔とも言える場所なのでやはりキレイに見せたいですね。

玄関扉やシューズラックの色や雰囲気とマッチしたインテリアを目指します。

また収納棚の中を見られると生活感が出てしまうので棚に扉を付けて見えなくします。

棚の収納量を確保したいのですが玄関のスペースは900×400mmしかないので、

天井まで高さがある棚を作って収納量を確保したいと思います。

天井までの高さは2,600mmなので収納棚のサイズは900×400×2,600mmです。

これだけのサイズの棚だと外で組み立てて、その後に玄関に設置することができないので

現地で組み立てられるようにします。

それと生活スタイルが変わって収納したい物が変わった時にでも対応できるように

棚の段数やピッチなどが後からでも調整できるようにしたいです。

これらをまとめると玄関収納棚は次のようなものになりました。

玄関収納棚のポイント

 ・玄関のインテリアとして見た目が良いこと

 ・収納棚に扉を付けて中身を見えにくくすること

 ・収納棚のサイズは900×400×2,600mm

 ・収納棚の高さを自由に調整できてコートも収納できること

 ・現地で簡単に組み立てられること

それではこれらの要求を満足する玄関収納棚を設計していきます。




3.  玄関収納棚の設計

3.1  材料選定

まずは棚の材料に何を使うか考えます。

当然、木材でも作れますが、ここはフレームDIYラボなのでやはりアルミパイプを使います。

アルミパイプは普段、ホームセンター等で見かけない材料ですが、

企業や工場などでは一般的によく使われる材料です。


(アルミパイプの特徴)

 家庭DIYで利用する金属パイプにイレクターパイプがあります。アルミパイプも同様な用途で利用できますが、イレクターパイプよりも優れた特徴がいくつもあります。ここではイレクターパイプとの比較やアルミパイプの種類について、詳しく紹介しています。


玄関収納棚にアルミパイプを選んだのには次の3つの理由があります。

1.  棚の段数や高さを自由に調整できる

木材を使って棚を作ると釘や木ねじで固定するため一度固定すると自由に動かせません。

そのため使用途中で棚板を増やしたり、棚板の位置を変更できないデメリットがあります。

しかしアルミパイプではコネクタと呼ばれる部品でパイプどうしを連結するため

後からでも自由に取り付けたり外したりできます。

2.  コンパクトに作れる

玄関スペースは狭いので収納量を確保するためには柱や梁などを細くする必要があります。

特に床から天井までは2,600mmもあるので材料の剛性が必要です。

アルミパイプは強く剛性もあるので木材に比べて細い材料で作ることができます。

3.  扉を簡単に作れる

玄関収納棚には扉が付きますが、アルミパイプを使えば蝶番を使わずに扉が簡単に作れます。

アルミパイプは断面が円状なのでパイプを軸に回転させれば扉になります。

このような部品はアクセサリ部品として用意されているので簡単に手に入ります。

玄関収納棚の機能としてはアルミパイプで十分ですが、インテリアとしては不十分です。

そこで扉には塗装した野地板を使って玄関の雰囲気に合うようにします。

野地板はとても安い材料なので家庭でのDIYにオススメの材料です。

これまでも目隠しフェンスや収納棚に利用してきました。

ただそのままでは使えないの下処理が必要となります。

3.2  玄関収納棚の設計

さて材料が決まれば具体的な設計を行います。

アルミパイプのDIYでは専用の3D CADがあるのでこれを使って設計することができます。

このCADは部品の寸法も自動的に計算してくれるので加工の際にも大変役に立ちます。

3D CADについてはこちらで詳しく紹介しています。


アルミパイプの3D CAD設計)

 アルミフレームやアルミパイプには専用の3D CADが無料で提供されています。そのためこれを使えば作る前に色んな角度から見ることが可能となり、設計ミスが少なくなります。さらに部品の長さや種類、数なども自動で計算してくれるので部品手配ミスや加工ミスも低減することができます。


玄関の棚スペースにピッタリに入るように作図したのがこちらになります。

3D CADでは好きな角度から見ることができるので製作前に色々チェックできます。

この図では扉を開いた状態の図となります。

アルミパイプはコネクタを使ってパイプどうしを連結しますが、

各パイプの長さを自動で計算してくれて部品リストを作ってくれるので大変便利です。

このCADデータの部品を購入して組み立てるだけで完成します。

このCADではアルミパイプ部分しか書くことが出来ず、野地板部分はありません。

本来であれば各段の棚板と扉の目隠し板がこの図に加わります。

扉は枠組みだけをアルミパイプで作り、そこに野地板を貼り付けることで、

木製棚の雰囲気が演出します。

また扉には取手とマグネットキャッチを付けて使いやすいようにします。

設計ができれば図面をもとに玄関収納棚を作っていきます。


4.  玄関収納棚の製作

4.1  玄関収納棚の枠組み製作

まずはCADで作図して得られた部品リストの材料を用意します。

CAD図からアルミパイプの長さを計測して必要数だけ切断します。

私の場合はパイプの在庫があるので自分で切断して準備していますが、

CAD図を元に予め切断したパイプを購入すれば切断加工は不要です。

アルミパイプの切断は100均にある金切用ノコギリで簡単に行うことができます。

金属パイプだからと言って難しいことは全くありません。

そのためもし現地で微調整が必要そうな場合には少し長めに購入して、

その場で切断するといいかもしれません。


(アルミフレームの加工方法)

 アルミフレームは木材よりも強度があるので同じ耐久性の物でもコンパクトに作れます。その反面、木材に比べて加工が少し大変で木材ほど簡単に切断できません。そこで様々な工作機やハンドソーで実際に切断して比較しました。その結果、特別な工作機は必要なく簡単に入手できるもので加工できました。


今回は扉を付けるために予め回転する部品を取り付けておきます。

写真の上側の部品が回転部品でその下にあるリングはストッパーとなっており、

回転部品が落下するのを防ぎます。

アルミパイプの組み立ては六角レンチのみで行えます。

回転コネクタやストッパーなども全て六角レンチで作業します。

しかも何度も繰り返し脱着できるので失敗することがありません。


(アルミパイプの組立て方法)

 アルミフレームやアルミパイプの組立ては六角ボルトを締めこむだけの簡単作業です。六角レンチ1本あれば全てを組み立てることができます。ウチの小学2年生の子供でもこの通り。誰が作っても同じように組みあがるので技術が要らず、初めての方やDIYしない人も安心して利用できます。


そして次に切断したアルミパイプをその場で組み立てて玄関収納棚の枠組みが完成しました。

作業時間は約30分ほどです。

上の段は取付位置が高いので脚立が必要でしたが、それ以外は六角レンチのみの作業です。

構想通り、玄関の元々空いていたスペースにピッタリとはまっています。

やはりこのピッタリ感は既製品では得られないDIY品の特権ですね。

棚の段数は3段でその位置はいつでも変更できるためここでは仮位置としています。

4.2  玄関収納棚の内装製作

次に棚の中を製作します。

まずは野地板を使って棚板をアルミパイプに直接スクリューネジで固定します。

野地板は事前に表面を削って面をキレイにしています。

これだけでも十分棚として利用できますね。

次にコートなどを掛かるためのパイプを取り付けます。

本来ならクローゼットのようにコートを横向きに掛けれるようにしたかったのですか、

それだけのスペースが確保できませんでした。

そのためコートが正面を向く方向に掛けられるようにします。

これもアルミパイプをコネクタで連結して作ります。

このようなアレンジを簡単にできるのがアルミパイプの良い点です。

4.3  玄関収納棚の扉製作

この状態でも棚として十分に使えますが、ここから扉を作っていきます。

扉は先に入れたヒンジコネクタにアルミパイプを連結して取り付けます。

ヒンジコネクタは単に筒状になっており、落ちないようにストッパーで支えています。

そのヒンジコネクタに別のパイプを取り付けることで扉を作ります。

アルミパイプを軸にしてヒンジコネクタが回転する事で扉が開閉します。

普通の蝶番と違って開閉角度の制約がなく360度回転するので

玄関スペースの許す範囲で開閉する事ができます。

さらにこのヒンジコネクタは耐荷重があるので重たい物を掛けた状態でも回転します。

以前、この部品を使って洗濯物を回転しながら干す回転スタンドをDIYしましたが、

その時も5kg程の衣類を掛けても回転しました。


回転式乾燥スタンドをDIY

 サンルームで検討した経験をもとに、部屋干しでもあっという間に乾かせる回転式乾燥スタンドを自作DIYしました。扇風機の風を当てると洗濯物がくるくる回転して万遍なく均一に乾かすことができます。蒸発した水蒸気も効率よく排出し、扇風機だけで乾くので電気代も10円程度で済みますよ。


このヒンジコネクタを各柱の上と下にそれぞれ1個ずつ設置して、

2つのヒンジコネクタで扉を持たせて回転させます。

ヒンジコネクタにアルミパイプを連結して扉の枠組みを作り、

その枠組みに野地板をスクリューネジで固定していきます。

下穴加工なしで野地板の上から直接ネジを打ち込めるため作業も簡単です。

野地板は玄関と据付棚の中間くらいの色でメープルを使いましたが、

思った以上に良い感じです。

玄関の雰囲気がガラリと変わりました。

ただ野地板はそのままでは使えず、削り処理をする必要があります。

詳しくはこちらで紹介しています。


(野地板を加工してDIYを楽しもう)

野地板はホームセンターで購入できるとても安い木材です。長さが2,000mm、幅90mm、厚み12mmの物が1本100円程度です。これを利用すれば費用をかけずにDIYを楽しむことができます。しかしそのままでは表面が荒れていて使えません。ここでは野地板の加工方法を紹介しています。


最後に扉に取っ手とマグネットキャッチを取り付けて完成です。


5.  玄関収納棚の完成

こちらが完成したコートや上着も収納できる玄関収納棚です。

DIYすれば棚のサイズを空いたスペースにピッタリに作ることができるので

無駄がなく見た目もいいです。

骨組みのパイプや棚の中も見えにくく、据付棚や玄関扉の雰囲気とよく合います。

こちらは実際に収納した様子です。

子供用の遊具や空気入れ、掃除道具を一番下に置き、2段目には上着を掛けています。

普通の棚だと掃除道具などは収納できませんが、この棚では1段目に棚板はなく

玄関タイルの上にそのまま置いて、扉で見えなくすることができます。

3段目には帽子やバックなどを置きました。

そして一番上には子供の遊具や水槽などすぐには使わない物を置いています。

前の状態と比べると圧倒的な収納力になり、上着やバックなども収納できます。

さらに扉を閉めると中の様子が見えにくくなり、インテリアとしても機能します。

扉の開閉ですが、とてもスムーズに動いてがたつくようなことはありません。

ヒンジコネクタの取付位置を変えれば扉の高さも自由に変更できるため、

後から調整する事も可能です。

蝶番を使うと取付け方によっては動きが悪くなることもありますが、

ヒンジコネクタはパイプ径に対して少し余裕があるのでラフに取り付けても大丈夫です。

この棚であれば例えばジュースラックにしてみたり、水槽や花を数段並べるなど

色んな使い方がありそうです。

6.  さいごに

アルミパイプと野地板で作るコートや上着が収納できる玄関収納棚は如何だったでしょうか?

木材で全て作ろうとすると難しく大変な作業だと思いますが、

アルミパイプと木材を合わせて使えば互いの良い点を引き出せます。

BeforeとAfterを改めて見比べてみると収納力、見た目など全然変わりました。

(Before)

(After)

この玄関収納棚ではアルミパイプを使う事で棚の調整機構や扉を簡単に作ることができ、

木材を使う事で見た目も良くインテリア風にする事が出来ました。

アルミパイプと木材はそれぞれ特徴があり、一緒に使う事で色んな可能性が広がります。

もし自分だけの収納棚や隙間にぴったり合う棚が欲しいときには

試しに作ってみては如何でしょうか?

この記事が皆様の少しでもお役に立てれば幸いです。


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またこれまでのサポート事例はこちら。

 サポート事例集





収納棚以外にもこれまでアーネストワン建売住宅でたくさんのDIYを実施してきました。

色々便利な物やお手頃な費用で手に入る物などありますのでよかったらご覧ください。


(アーネストワン建売DIY)

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