プリウス でアルミフレームを使った車中泊用ベッドDIY!サーフボードも載せられます。

1.  プリウス でサーフィン車中泊

プリウス で大人2人が楽々寝れる

車中泊用フラットベッドをDIYしました。

運転席だけはそのままで助手席からリアまで

完全フルフラットになるベッドです。

全長は2.5mもあるので大人が手足を伸ばして

寝ることができます。

後部座席側も全て同じ高さで段差がなく、

横になっていてとても快適です。

プリウスα車中泊ベッドは友人の依頼でした。

彼は最近サーフィンを始めたばかりで車中に

ボードを積んで移動しているようです。

海まで少し距離があり車中泊をする事が増えて、

今回より快適に寝れるための車中泊ベッドを

DIYする事になりました。

友人と一緒にDIYするのは初めてで楽しみです。

また実際に作業している様子をまとめた動画も

ありますので、よかったらご覧ください。




2.  プリウスで車中泊をやってみよう

まずはどんな車中泊ベッドにするか相談します。

彼のリクエストは次のものでした。

・車中泊はサーフィンの時だけ(1人)

・サーフボードを車内に載せる

・圧迫感がないようにしたい

・ベッドは完全フラットにして段差をなくす

・運転席はそのままですぐに運転できる状態

サーフボードを載せる以外は一般的な車中泊と

同じようなリクエストです。

そこでこの内容を踏まえて

プリウスα車中泊ベッドの設計を考えます。

これまで10車種以上、合計30台ほどの

車中泊ベッドを作ってきましたが、

アルミフレームやパイプは最適な材料です。


(アルミフレームやG-funを使った車中泊ベッド まとめ)

車中泊ではベッドが重要で特に凹凸があるとぐっすり眠れません。そんな場合は車中泊ベッドを自作するのがオススメ!ここでは車中泊ベッドを作るポイントを説明しており、初めてDIYする人でも失敗しない作り方を実績を踏まえて紹介しています。誰でも車中泊ベッドを作ることができますよ。


3. プリウス 車中泊ベッドの設計

友人と相談しながらプリウスα車中泊ベッドの

設計を開始しました。

プリウスαはワンボックスタイプのような

広い車内ではありません。

そのためスペースを極力無駄にしないように

使う材料は細くて強い物が好ましいです。

3.1 プリウス 車中泊ベッドの材料

材料はアルミフレームの20mmサイズ

使用することにしました。

アルミフレームは企業や工場などでは

一般的によく使われる材料ですが、

家庭DIYで見ることはあまりありません。

金属のアルミで出来ており錆びずに

強度もあるため使い勝手の良い材料です。


(アルミフレームの種類)

 アルミフレームは断面サイズで分類されており、(15×15mm)から(100×100mm)まで幅広いラインナップとなっています。断面形状も正方形だけでなく、長方形もあります。そのため用途に応じて使い分けが可能で、例えばカーポートから小さな棚まで幅広いDIYに適応できます。フレームサイズと一緒にブラケットなどの部品もそのサイズ専用となるので注意が必要です。


20mmフレームは細いため例えばシートの間の

わずかな隙間にも設置する事ができます。

そのため場所を取らず車内に無駄なスペースが

生まれません。

しかも金属なので強度は十分にあります。

アルミフレーム20mmサイズで車中泊ベッドの

枠組みを作って板を固定してベットを作ります。

またアルミパイプを使えば簡単に脱着できる

ベッドやデスクを作ることもできます。

これは軽バンを利用したオフィスカーですが、

5分で棚やデスクを外して元に戻せます。

3.2 プリウス 車中泊ベッドのCAD設計

アルミフレームを使ってDIYする場合、

専用の3D CADソフトが利用できます。

このソフトはメーカから無料で提供されており、

誰でも自由に利用することができます。

インストール方法や簡単な使い方は

こちらの記事で紹介しています。


アルミフレームの3D CAD設計)

 アルミフレームやアルミパイプには専用の3D CADが無料で提供されています。そのためこれを使えば作る前に色んな角度から見ることが可能となり、設計ミスが少なくなります。さらに部品の長さや種類、数なども自動で計算してくれるので部品手配ミスや加工ミスも低減することができます。


友人と一緒にプリウスαの車内を採寸して、

それをもとにCAD図を作成しました。

こちらがその3D CAD図になります。

図の右下部分がくぼんだ形状となりますが、

ここには運転席が入ります。

運転席シートは倒さずそのままにして、

すぐに運転できるようにします。

逆に助手席は常に倒した状態にしておき、

ここにはサーフボードを載せます。

詳細な寸法図がこちらになります。

リア部から助手席まで2.5mもあり、

長い物を十分載せることができます。

ここでアルミフレーム枠組みを少し小さめに

設計することがポイントです。

車内ピッタリに作ってしまうと収まらない事が

多くて修正が必要となります。

車体には意外に凹凸や湾曲した箇所が多く、

気付かずにこれらがよく干渉します。

そのためフレームでベッドを設計する際は

車体よりも少し小さく作って余裕を持たせ

ここに載せるベッド板を車内に合わせて

ピッタリ作ると失敗しにくくなります。

ベッド板には合板を使うことにします。

もしクッションと皮を使ったシートを

作る場合はこちらをご覧下さい。(準備中)

これで3D CADによるアルミフレームの

設計は終わりになります。

このCADはフレーム長さを自動計算するので、

次は材料を用意して組み立てます。

3.3 プリウス 車中泊ベッドの組立

CADソフトでの設計が終われば、

後は部品をメーカに依頼します。

メーカでフレームを指定長さで切断すれば、

自分で加工する必要はありません。

後は届いた部品を組み立てるだけで完成です。

アルミフレームの組立作業は

六角レンチのみで行えます。

基本的にはボルトを締めこむだけです。

ホームセンターにあるカラーボックスの組立と

同じレベルの作業です。


(アルミフレームの組立て方法)

 アルミフレームやアルミパイプの組立ては六角ボルトを締めこむだけの簡単作業です。六角レンチ1本あれば全てを組み立てることができます。ウチの小学2年生の子供でもこの通り。誰が作っても同じように組みあがるので技術が要らず、初めての方やDIYしない人も安心して利用できます。


組立作業は車内でそのままできます。

木材と違って車内で簡単に組んだり、

外したりできるので便利です。

こちらがフレームを組んだ様子です。

1時間もかからずに作ることができます。

後部座席は倒してベッド下にもぐらせますが、

倒したシートが他より突起します。

そのためこの突起部分をベッドの高さとして

他の面は全てこの高さに合わせました。

そのためリア部ではベッド足が他よりも

短くなっています。

助手席も倒してベッド下に収納します。

このフレーム枠も車体より小さく作ります。

最後にフレーム枠上にベッド板を載せます。

なるべく車体との隙間ができないように

ぴったりに合板をカットします。

合板は910×1,820mmサイズを2枚使用。

ベッド板は3分割になっていますが、

無駄なくカットすることができました。

そして全ての板を載せれば完成です。

フレーム枠とベッド板もボルトとナットで

固定することができます。

運転席以外は完全にフラット化されており、

ベッド以外にも荷物を載せたりできます。

想像以上の車内の広さに正直驚きました。

これで友人もサーフィンを楽しむことが

できると思います。

4. さいごに

プリウスα車中泊ベッドDIYは如何でしょうか?

完成した車内はとても広く、大人2人でも

余裕に寝ることができるスペースです。

プリウスがこれほど広いとは知りませんでした。

身長170cmの私が手を伸ばして横になっても

まだこれだけ余っています。

車中泊ベッドにアルミフレームを使うことで、

・車内スペースを広くできる

・車内で簡単に組み立てできる

・複雑な形状も簡単に作れる

などのメリットがあります。

車内凹凸ためベッド作りは難しく思えますが、

フレームで土台を組み上げて

そこに板を固定すれば意外と簡単です。

車中泊はボックス系の車しかできないように

思われがちですが、

工夫次第でどんな車でもできると思います。

もし車中泊に興味があり始めたい方は

まずは今の車で車中泊ベッドをDIYされると

いいかもしれません。

どんな車でも車中泊はできますから。

他にも色んな車体で車中泊ベッドをDIYして

いるので、よかったらご覧ください。

アルミフレームを使ったことがなく不安な方は

DIYを無料サポートする活動も行っています。


(共同DIYサポート事例集)

アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。


この記事が皆様の参考になれば幸いです。


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より詳しくアルミフレームやアルミパイプを知りたい方は動画で実物を使った説明や

実際にDIYしている様子を見ることができます。

フレームキャンパス






(スズキアルトに2mの車中泊ベッドをDIY)

スズキアルトに2mの長さがある車中泊用フラットベッドをアルミフレームでDIYしています。このベッドは共同DIYで私が設計や加工を担当し、離れて住む友人が車中で組立てを実施しました。アルミフレームは設計や加工に経験が必要なものの、組立てはとても簡単で誰でもすぐにできます。

(ダイハツムーブを全面車中泊ベッドにDIY)

ダイハツムーブで快適に車中泊できるフラットベッドをDIYしました。ハンドル以外全てフラットベッドになるため、2人で寝てもこの広さ!本来はシートの凹凸があって辛かった車中泊が快適に過ごせます。走行時はヘッドを後部座席に分解収納できて、5分もあればベッドが作れる便利な構造となっていますよ。

(モビリオの車中泊用ベッドを作ろう)

私は子供と一緒に車中泊するのが趣味です。これまでも色んな場所へ行ってきました。しかし子供が大きくなり車中で寝るのが難しくなってきたので、アルミフレームを使ってフラットベッドを作りました。このスペースがあれば子供二人連れての車中泊も全然大丈夫です。

(キャンターのフラットベッドを共同DIY)

大阪在住のMさんからキャンターで車中泊できるフラットベッドを製作したいとの相談がありました。そこでアルミパイプとパーティクルボードで折りたたみ式のベッドを共同DIYしました。Mさんに車内寸法を計測してもらい私がベッドを設計します。途中、パイプが長すぎる問題が発生しましたが、パイプの加工方法をお知らせすることで解決して無事にベッドが完成です。

(コースターに車中泊用2段ベッドを共同DIY)

トヨタ製コースターの車中に2段ベッドを共同DIYしました。大人が寝るベッドなのでベッド自体の強度と車中での固定強度が必要となります。更に通路を遮るようにベッドを設置するため、通行できるような仕組みも必要です。そこでアルミフレームを使って強度があって通行可能なベッドを作っています。

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家族4人で楽しめるアルファード車中泊用2段ベッドをアルミパイプを使って共同DIYしました。子供2人が上段、両親が下段で寝ることができます。走行中は3列目シートにベッドを収納して就寝するときに組立てられるように作りました。これから家族で楽しい思い出を作って欲しいですね。

(ホンダフリードに車中泊で便利な車載テーブルをDIY)

ホンダフリードに車中泊でも使える車載テーブルをアルミパイプでDIYしました。テーブルの高さを調整できて、スライドテーブルも付いています。電子レンジや重い荷物を載せられるように15kg以上の耐荷重もあります。就寝する際はテーブルの下に足を伸ばせるためとても快適に利用できます。

(ステップワゴンに車中泊ベッドをDIY)

ステップワゴンに車中泊ベッドをDIYしました。アルミフレームとアルミパイプを組み合わせた車中泊ベッドで運転席と助手席を残して後は全てフラットになります。また後部座席の片側シートのみを起こしてチャイルドシートを取付けることもできるようになっています。

(キャンター トノカバーを共同DIY)

アルミフレームを使ってキャンターの荷台にトノカバーを共同DIYしました。カバー材にはアルミ縞板を使い、その枠組みをアルミフレームで作ります。カバーは左右に羽のように開き、ダンパーを使って開けた状態で保持できるようにしました。こんなカッコいいカバーをDIYで作れるから驚きです。

(軽トラのトノカバーを共同DIY)

仙台市在住のKさんから「LINK YOUR DESIGN」よりお問い合わせいただいた軽トラのトノカバーをアルミフレームを使って共同DIYしました。Kさんにカバーの取付方法や寸法の確認をお願いし、私が設計、部品選定を行うことで希望されるトノカバーが完成!一人で作るよりも良いものができますよ。


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